初めて訪れた十年前から、
変わらぬ、マルハン実家の朝。
料理人のケサールが用意してくれる紅茶とビスケット。
季節の果実の絞り立てジュース。今日はみかん。
つやつや君、マイハニー。
スイカ、パパイヤ、イチゴにブドウ。あれこれと。
それからいつもの、ミルク粥。
アルヴィンドが子供の頃からあったという
時代物のオーヴンで、昨日のクロワッサンを焼く。
これは数年前、わたしが調達したコーヒーメーカー。
マルハン家の両親はコーヒーを飲まないので、
わたしたち夫婦のために。
普段はケサールが「大切に」棚の奥にしまい込んでいる。
南インド産のいつものコーヒーも持参。
食後のひとときを引き締める。