インドに暮らし始めてからはより顕著に、健康志向の我が家。我がキッチン。
「賞味期限」を気にせねばならぬ加工食品はほとんどなく、強いて言えば、たまに食べたくなるインスタントラーメンを調達する程度。
自然の素材を、良質のスパイスや調味料で調理する。なるたけ、食品添加物を避けたもの。それがとてもおいしく感じる味覚、身体になった。
と、長い前置きをしてしまったが、
仕事の調査の関係で、買ってみたインドの「調理補助食品」。先日、ビリヤニを作るためのペーストを買ったところ、意外なおいしさで、驚いた。
昨日はバターチキン。
日本人に人気のメニューだが、実はわたし、あまり食べたことがない。作り方を見て、目を疑う。
ペーストを300gの水に溶いたものを、300gのチキンと一緒に十数分煮込むだけ。最後にバターを入れてできあがり。
簡単すぎる。
あまりに簡単すぎて、なんか、いや。
というわけで、玉ねぎのみじん切りを炒め、マッシュルームを加えたりして、微妙にアレンジ。
そしたらもう、なかなかに(相当に)おいしい逸品。
「日本のカレーみたいだね! おいしい!!」
日本のカレールーは添加物が多いので敢えて避けていたのだが、
日本のカレーみたいだと喜ぶインド人の夫に、妻は言葉がない。
パッケージには、各種スパイスや油脂がミックスされたペーストが入っているだけ。
防腐剤や化学調味料、着色料不使用。
という部分は魅力的。
作り方の、あまりの簡単さに、「二度読み」してしまう。
自分で一から作るインド料理に比べれば、油脂が多いしリッチだけれど、レストランで食べる料理に比べれば、素材も自分で用意できるし、胃にやさしい。これ、パーティのときなんかにも、便利かも。
と思いつつ……。
なんだか、複雑な気持ち。
日本へのお土産に、いかがです?