ムンバイに来ている。久しぶりに、夫の出張に便乗しての小旅行。米国在住時から、夫の出張に便乗して、各地各国を旅したものだ。
日本から戻ってまもないし、ミューズ・クリエイションが月末のOWCバザールに出店するため金曜日はオープンハウスにせねばならないしで、夫が3泊するところ、わたしは2泊しかできない。にもかかわらず、敢えて来ようと思ったのは、宿泊先が、我が愛すべきホテル、THE TAJ MAHAL PALACEだったから。
ここ数年、夫は普段、オフィスに近いTAJ LANDS ENDを定宿にしているのだが、今回はニューヨーク本社のスタッフらとの会合があるとのことで、このホテルに決まったらしい。THE TAJ MAHAL PALACEに対するわたしの暑苦しい思い入れについては、後日、インド百景に綴るとして、取りあえず、道中の写真を載せておこう。
バンガロールの空港へ向かう道。マクドナルドのドライブスルーができていた。違和感たっぷり!
ホテルへ向かう道すがら、まず立ち寄ったのはNGOのOM CREATION。ダウン症の人たちが作るギフトバッグを大量調達。ムンバイに住んでいたころ(2008~2009年)、チャリティバザールで出合って以来の愛用品なのだ。ミューズ・クリエイションのバザールでも販売したところ、とても好評であっというまに売り切れた。
そのあと、今度は別のNGO、WITへ。これはムンバイ郊外の貧村に暮らす女性たちの職業支援の団体のショップ。ここのハンドブロックプリンティングの商品がまた、人気なのだ。マネージャーからも「自由に転売してください」と言われているので、折に触れて訪れては大量購入し、バザールなどで販売している次第。慈善活動とはいえ、非常に薄利な行商をやっているなと、自分の行いに苦笑しつつも、フライトで重量超過料金を取られない程度にたっぷりと、購入である。今回は夫の荷物に紛れ込ませてもらう予定。
そして先ほど、ホテルにチェックイン。ちなみにTHE TAJ MAHAL PALACEに宿泊するなら、少々割高でも「旧館(オールドウイング)」に宿泊することをお勧めする。旧館と新館とでは、風情が全く異なるのだ。とはいえ、今回の我々は、夫の会社がまとめて手配した新館である。が、贅沢は言っていられない。パブリックスペースは新館、旧館同様に使用できるので、これから旧館側へお出かけである。
自分でもよくわからないのだが、ともかく、このホテルに来ると落ち着く。そしてここにいられることがうれしい。幸せだと思う。このハチャメチャな空気感のムンバイが、好きだと思う。
あの凄惨なテロが起こった場所であるのにも関わらず、このホテルが刻んで来た歴史は、濃厚に濃密に、しかし訪れる者をやさしく包み込んでくれる。
さて、日が暮れる前に少し近所(コラバ界隈)を散歩して、今回はホテルライフを満喫しよう。