昨日は、OWCが主催のイヴェントで、
ハンドブロック・プリンティングに関することを少し学んだ。
そのことを書いておこうと思ったのだが、
今日はもう、終日デスクワーク。
思いのほか手間取って、明日も終日、デスクワーク。
そんなときには、気分転換がたいせつだ。
昨日、新しく買って来た、いくつかの鉢植え。
今日は庭師の手を借りて、植え替えたり、移動したり。
これはハイブリッドのハイビスカス3姉妹。
ときどき思い出したように、一斉に咲いてくれる。
いつのまにかイタリアン・ベイジルの種が散らばって、
新芽を出していた。かわいい❤
昨日買って来たアマリリス。ユリと並んで、大好きな花。
ユリに似ているけれど、ヒガンバナ科。
マリーゴールドは、なかなか長持ちしてくれない。
日当りの具合、水の量、塩梅が結構難しい。
★ ★ ★
我が家の庭を手入れしているのは、実は庭師ではなく、庭師の息子。
本来の庭師は本当にダメ親父を絵に描いたような人で、
お酒を飲み過ぎて健康を害して、
もう幾度となく、解雇通達を出したのだけれど、
結局は粘られ粘られ、その間、子供だった息子は大学生となり、
彼が我が家の庭師と化した。
彼は夜間に通っているので、朝のうちにやってくる。
しかし、彼に庭師の知識はなく、一つ一つ、教えながら。
どうしても、伝えることをわかってくれない。
正直にいって、とても素直ないい青年だが、
あんまり賢くはないのだ。
加えて、植物や花に対して、「丁寧さ」がない。
いつも、扱いが粗雑。
もっともこれは、彼に限ったことではないが。
ついに今日は、思い切って精神論。
「花にも、植物にも、愛情を与えなければだめなのよ」
「愛情。わかる?」
「あなたが手入れをしてくれれば、花も緑もすくすく育って、
わたしも夫も、ここを訪れる友人たちも、それを見て、幸せな気持ちになれるの」
「あなたは、わたしたちの幸せな気持ちを育むための仕事をしているんです」
そう静かに、しかし熱く語るわたしに、
彼はもう、「愛情」の時点から、
呆気にとられた顔をしている。
インドにおいて、マーリーと呼ばれる庭師は、かなり低いカーストに位置する。
土に触れる仕事。
造園業者もマネージャーは、決して水から土に触ろうとはしない。
家主も普通は、土に触らない。庭師に仕事をさせる。
わたしはしかし、もちろん、触るけれども。
インドの暮らし、いろいろあるのだ。
といった背景があることを踏まえるに、
わたしの彼への発言は、かなり「異様」でもあり。
こちらの意図を、わかってくれるかどうかは、未知数。
ともあれ、わたしはただ、庭の花と緑が、すくすくと育ってくれればうれしい。
そして彼に、庭師の仕事に対して少しでも、誇りを持って欲しいとも思う。