本日はのんびりと朝を過ごし、昼前に、件(くだん)の大丸別荘へ。
周辺はすっかり開発されていて、温泉情緒は皆無だが、その敷地内に入った途端「和の風情」が漂っている。部屋を借り、ここでのんびり4時間を過ごした。
温泉は想像以上に心地よく、食前食後にしっかり二度も入った。源泉が湧き出ており、飲むこともできる。その硫黄臭がまた温泉らしくてよい。
料理もなかなかに美味で、極楽気分であった。あれこれ綴りたいところではあるが、今日のところは、ほかにすべきこともあるので、主には写真を記録しておこう。
広々とした和室。奥にもまた、椅子を備えたテーブル席が用意されている。室内の家族風呂も温泉だが、やはり大浴場の方が温泉気分を満喫できてよい。
お湯の質は滑らかで、温泉に詳しくないわたしが言うのもなんだが、非常に心地がよかった。このところ、「温泉不信」だったわたしだが、こんこんと湧き出る「新鮮な湯」にすっかりくつろいだ。
写真は前菜。このほか、メインやご飯もの、デザートが供された。日本の食事は、本当に繊細。器のようす、食事の彩り、何をとっても絵画的で、カメラに収めるも愉し。
降り続いていた雨が、旅館を出るころ、ちょうど上がった。小さな庭園を散策する。周辺は新しいマンションなどが立ち並び、決して眺めがよいとは言えないが、しかしこの敷地内だけは異空間。
福岡市内の自宅から、車で30分もかからずに、こんなにも日本らしさを楽しめる場所があるなんて。ちなみに母も妹も、噂は耳にしていたらしいが、来たことはなかったとのこと。
ちなみに亡父は、42歳の厄年のとき、「厄払いの宴」と称して、友人らとここに宿泊したことがあったという。
ともあれ、遠くムンバイからでも、こんな場所の情報をすぐさま得ることができ、インターネットとはなんと便利であろうかと改めて思いつつ。ひとつひとつ、よき思い出を積み重ねることができる日々の有り難く。
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