■ムンバイ行きキャンセルでコラマンガラの午後
夫の出張に同行で、今週はムンバイ(ボンベイ)にいるはずだった。が、出張がキャンセルとなったため、今週はのんびりとした滑り出しである。
移住当初はムンバイに幾度も出かけたが、ゆっくりとした気分で街を巡ることができなかった。今回は幾分、観光気分で滞在を楽しめると思っていたので、少々残念ではある。しかし、今のムンバイは蒸し暑い時候にて、高原のバンガロアでおとなしくしているのがいいのかもしれぬ。
無論、ムンバイ行き中止を受けて、今週末は2泊3日でジャングル旅行だ。ふふふ。象や虎に合いに行くのだ。エミさんとショーンと4人で一緒に出かけることになっている。とても楽しみだ。
さて、今日は我が家から車で30分ばかり走った先にある、コラマンガラというエリアへ行った。夫が打ち合わせに出かけるというので、ミホも来ればと誘われたのである。もちろん、打ち合わせに参席しろという訳ではなく、その近所にあるForumというショッピングモールにでも行ってはどうか、という提案である。
今日は、書棚や資料の整理をする予定でいたが、今ひとつ気分が乗らなかったので、出かけることにした。
コラマンガラもまた、続々と新しい建築物が誕生しているエリアで、行くところ行くところ、砂塵舞い上がる混沌。Forumは平日だというのに結構な賑わいで、カフェラテ休憩しようと思ったインド版スターバックスのCafe Coffee dayも満席だ。
数年前までは、インド版スターバックスといえば、Barista Cafeが一番に思いついたのだが、最近はCafe Coffee dayの進出が目覚ましい気がする。味は両者ともいい。値段はBaristaの方が高い。雰囲気も、ちょっとだけ、いい。いやそれは店舗によるかもしれない。
それはそうと、スーパーマーケットでマンゴーを見つけた。名前が明記されているのがうれしい。スジャータお勧めのBadamiマンゴーもついには見つけた。今日はこの二つを購入。テイスティングのレポートはまた後日。
■当地名物「コーナーハウス」のアイスクリーム
1時間あまり、モールを散策して後、夫をピックアップして帰路につく。途中で夫が「Corner Houseに行こう」という。コーナーハウスというのは、バンガロアで最も有名なアイスクリームショップだ。
義継母のウマがバンガロアに来るたびに、
「コーナーハウスに行かなきゃ!」
「コーナーハウスに行って来た!」
と口にしていた。 アイスクリーム好きなのである。
ここの「フレッシュストロベリーアイスクリーム」が格別らしい。
グルメガイドなどのレヴューによれば、「チョコレートファッジ」や「チョコレートサンデー」が大人気らしいが、義姉スジャータ曰く「甘過ぎる」とのこと。
スジャータは、日本人的敏感な舌を持っており、甘過ぎる西洋菓子には厳しい。何もかもが甘ったるいインド菓子においては、その限りではない。
先だっても、世間でおいしいと評判のSunny'sのチョコレートケーキが、しかし甘すぎて、おとなしいけれど率直なスジャータは、オーナーシェフにその旨伝えたらしい。しかし、「この甘さが人気の理由なんだ」と返され、以来、Sunny'sに対する評価が落ちている様子。
さて、噂のコーナーハウスであるが、実は、我々、今日が初体験である。行こう行こうといいながら、行きそびれていたのである。だから、かなりの期待をこめて、
「フレッシュストロベリー!」と、二人声を合わせて注文するも、「今は、イチゴのシーズンじゃありませんから、ありません」と返された瞬間には、言葉を失った。
が、これしきのことで気を落としている場合でもない。気を取り直して「おすすめは?」と尋ねるが、スジャータ曰く「甘過ぎる」というサンデーやらファッジやらを勧められる。甘すぎる物を食べる気分ではない。
ラムレーズンとバタースカッチを1スクープずつ買う。「格別!」というほどでもないが、それなりにおいしかった。わたしはラムレーズンが気に入った。レーズンが新鮮で風味よく、柔らかいのがうれしい。
ちなみに、インドのアイスクリームは卵が入っていない物が大半だ。なにしろヴェジタリアンの国であるから。故、「コク」が薄い仕上がりであるが、その分、乳製品がいいので、おいしく味わえる。これだったら、家で作れる味かもしれない。今度、作ってみようと思う。マンゴーアイス? いいかもしれぬ。