チェンナイ、コルカタと続いた二都市調査の旅。実質的な仕事は今日でそのほとんどを終了した。お祭りシーズンまっただ中ということもあり、あらゆる面において懸念があったが、かなりスムースに進んだ。
本日はフグリー川にかかるハウラー橋を渡り、ハウラー駅を訪れた。映画 "The Namesaka" に現れた駅はここだったのだろうか。
"Life" が交錯する「鉄道駅」という場所は、魅力的だ。特に欧州のターミナル駅(終着駅)は、アーチ型の大きな屋根に象徴される建築と、その空気感がいい。
この混沌のコルカタの、ターミナル駅もまた、"Life" が溢れていて、心をかき立てられる。
喧噪のただ中に身を置き、濁流の中に突き刺さった杭のような様子で、流れ去る光景を目で追う。
列車を乗り継ぎ放浪した遠い日々を思い出す。
マザーテレサの家の前を、車で通過した。今日もまた、インド料理を食べた。
出張後は、当分、拒絶反応であろう。
さて、コルカタは明日が最終日。最後の視察をいくつか終えれば、少し自由な視点から、街を巡る時間ができるだろう。
この街にはきっとまた、近い将来、訪れることになるだろうけれど、見られるところをできるだけ、見ておこうと思う。