今日もまた、寒い。が、この程度の寒さでぐずぐず言っている場合でもなく、朝、天神へ向かう。西鉄バスの運転手さんが女性だった。
米国時代、女性のバスドライヴァーは普通の光景だったが、彼女たちの大半は男女の差異を感じさせない「超・体格のよさ」だった。しかし、日本の女性はとても小柄で、その声もかわいらしい。
そんな女性が大きなバスを運転しているのを見ると、米国では感じなかった頼もしさを感じる。いろいろな業種で、男女が同じ機会を以て働けるというのは、とてもよいことだと思う。
そういえば、先日ジェットエアウェイズのパイロットが女性だった。女性がパイロットの飛行機に乗るのは初めてのことで、なんだかうれしかったことを思い出した。
なんてことを考えていたら、隣に座っていた女子が、大きな化粧ポーチと大きな鏡を取り出して化粧を始めた。と、次に乗って来た女子も同じように、化粧を始めた。
これが噂の、車内で化粧をする女性たちか。東京だけじゃ、なかったのね。
「15分早く起きて、家で化粧してこんね!」
と言いたいところだが、これが日本の新常識なのであろう。視線をそらす。
米国を離れてはいるものの、永住権を持っているわたしたちは、米国で所得税の申告をしている。
もちろんインドでも、諸手続きがある。
それに加えて、わたしは日本のクライアントからの収入があることから、その納税に関する相談ごとなどをしにいった次第。
今後、日本とインドの間で何らかの仕事をはじめるときのための、予備知識をも備えておいた方がいいと思われ、いくつかの事項を相談する。
ところで右の写真は、久しぶりに訪れた、「日本の喫茶店」である。税理士訪問の時間より早めについたために立ち寄った。
コーヒーのよい香りと、なのに背後のサラリーマンのタバコの煙が混ざり合い、朝の光がなにかしら、気だるい。
東京時代を思い出した。
その後、日本のクライアントを通して知り合った福岡在住の女性とランチを共にした。しゃぶしゃぶを食べつつ、仕事についてなどを語り合う。
初対面の方とランチでしゃぶしゃぶというのは、かなりユニークなシチュエーションかも、と今、書きながら思う。しかし、寒い日に好適の、とてもおいしい料理であった。
午後は西日本新聞社の国際部へ。
国際部へ「飛び込み営業」(←文字をクリック)をして仕事をいただいたのが2年前。そのとき面会してくださった編集者はパリへ赴任され、この1月、パリで再会したが、現在の担当編集者にお会いするのは初めてだ。
昨年、インドへ視察旅行にいらした女性記者の方も、その後国際部に異動されたので、3人でしばらくお話しする。というか、主にはわたしが、インドを語る。
まだ当面は、インドレポートも続けさせていただくことになりそうだ。
ところで来週月曜日の『激変するインド』は、紙面構成の都合上「休載」とのことである。
時間の合間合間に、岩田屋や、大丸など、デパートを巡る。日本のデパートの華やかなことに、圧倒される。不景気だ不景気だといいながら、こんなにものがたっぷりとあふれていて、やっぱりこの国は豊かだと実感する。
店で売られている商品の種類の多さ、といったらない。
すべてがこぎれいで、すみずみまできちんとしていて、同じ「人間」が暮らしているのに、どうして世界はこんなにも、あまりにも、その有様が異なるのだろう。
などと思いを巡らすうちにも、睡魔が襲って来た。明日は早起きで熊本へ日帰り小旅行! 楽しみだ。
さ、風呂に入って、今日は早めに寝よう。