土曜日の写真と比べていただくとおわかりかと思う。あの日の水深がどれほどだったか。1メートルは軽かろう。
わたしたちは車で迂回しながら、なんとか家にたどり着けたが、バスを乗り継いで帰宅するメイドのプレシラは大変だったらしい。
折悪しく、帰宅途中に大雨が降り出して、中心部のMGロードも大河状態となっていたとのこと。
バスを乗り換えるとき、膝の辺りまで水に浸りながら歩いていたところに、オートリクショーが背後からぶつかって来て、ふくらはぎを負傷してしまったらしい。
雨がひどいときには、我が家で待機して、雨が落ち着いてからオートで帰るように伝えてはいるのだが、運が悪かったようだ。
大事に至らずにすんだからよかったものの、本当に危ない。
バンガロールに限らず、ムンバイやコルカタでもモンスーンシーズンの水害はひどいものだ。
ムンバイでは毎年、排水溝に子供が吸い込まれる悲劇が起きている。防護の柵がない路傍の大きな排水溝に、水がものすごい勢いで流れ込んでいるのを見ると、大人でも恐ろしくなるものだ。
インドの道路交通インフラストラクチャー。改善はまだまだ、遠い先なのだろうか。
ところでインド。そこが、どの街であれ、車窓からの光景は、眺めていて飽きることがない。
たとえばこのオート。自分の愛車にステッカーをはりつけたり、神様を飾り立てたりするのは一般的だが、この場所にこのステッカーはないだろう。
よくよく見て欲しい。フロントグラスに巨大なステッカーが貼られているのだ。多分、四つ足の動物に乗った神様関係であろう。
ともかく、そこにそんな障害物があっちゃ、前方が見えにくいやろ。どうにも理解に苦しむ。
Don Kiss Me
Don't Kiss Me の「't」が、はがれてしまったのだろうか。
つまり、「キスしないで」と言いたいのだろうか。
言われなくても、だれがキスをしたいだろうか。
それとも、ドンという男に対して、
「ドン、キスして」だろうか。
そんなことを考えるわたしは、よほど暇だろうか。
そういや、インパクトのある車窓からの風景を思い出した。「心配トヨタ」の件。あれはなんとも、目を釘付けにさせてくれたものだ。
■ムンバイで再会。ランチのひととき。俳句が心配。2008/10/23 (←Click!)
インド。ただ、車に乗っているだけでも、発見の多い日々である。
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さて、明日から2泊3日で久々ムンバイ。今回もまた、夫の出張に便乗だ。1カ月も飛行機に乗らずバンガロールに留まっていると、『翼の折れたエンジェル』のような気分になってしまう。
ともあれ、モンスーンのムンバイで、新しい情報を仕入れてこようと思う。