ローカル商店街のコマーシャルストリート。悪い足場。横たわる犬。なぜ敢えて、そんなリスキーな場所に横たわるのか、全国的にインドの犬たち。
段差を下りる瞬間に気づいて、踏みそうになるところを避ける人の足もとやさしく。
なじみの地元スーパーマーケット、Thom'sのキャッシャーにて。ハインツのケチャップ。ハーシーズのカラメルソース。マカロニ&チーズ……。見るからにアメリカンなおじさんと、その購入物。
キャッシャーのお姉さんたちにも、愛想良く声をかける彼。聞けば、オーストラリアからの駐在だとのこと。なるほど。どの国の人々も、生まれ育った地での、なじみの食べ物を求めて。
我が家の問題ありなドライヴァー、アンソニーの、昨日の出で立ち。このごろは涼しいとはいえ気温25℃。セーターに毛糸の帽子はなかろう。
聞けば熱があるとのこと。
それを早く言ってよ。風邪ひきに運転してもらうのは、いろんな意味で危険じゃないの。
妻や子供の誕生日を口実にさぼりたがったり、親戚の子の命名儀式があるからと休みたがったりする癖に。
案の定、悪化して、医者から向こう数日間の休養を言い渡されているらしい。本気で、きちんとしたドライヴァーを探さなくては。
UBシティに新しくできたビアホール(と呼ぶのか?)、"THE BIERE CLUB"へ。オリジナルのビールをここで醸造しているらしい。
(※追記:マイクロブリュアリー兼パブ&レストランというのが、正確な呼び方のようだ。)
アルヴィンドによれば、オリジナルのビールを作ってくれるとの噂があるという。行きたがっていた彼よりも一足先に、友人に誘われて、ランチタイムから幸せにもビール。
魚介類のグリルも香ばしくて美味。リゾットもかなりおいしい。一皿のヴォリュームが結構あるので、3人以上で訪れてシェアが賢明か。
再び、コマーシャルストリート情景。工事を途中放棄の、このような光景が日常。ヤシの実が転がっているあたりが、インドでしょ?
自転車にちょっかいを出す牛。ついには倒してしまい、逃げようとするところを、持ち主に見つかって、パチーンとはたかれていた。彼らはヒンドゥー教徒じゃないのだろうか。
まあ、ヒンドゥー教徒でも牛肉を喜んで食べる人もいるからね。
帰宅するなり、メイドのプレシラ。2年ほど前に引っ越して来たムスリム(イスラム教徒)一家。以来、庭に落とされるゴミが激増。中でもタバコの吸い殻が多い。
何度も注意をしたが「誰も吸わない」と言い張る夫人や長女。2階と4階の住人は知り合いで、吸わないことを知っている。
ある日、業を煮やした我々は、吸い殻や菓子の包みを集めてビニル袋に入れて、苦情を言いに行った。夫人たちは吸わないといっていたが、どうやらご主人は吸うらしい。
「ううむ。わたしはタバコを吸いますが、これはわたしのタバコの銘柄ではありません」
「それより、隣人同士、仲良くしましょう。お茶でも飲んでいきませんか?」
気持ちはありがたいが、今、茶を飲む気にはならん。
実は息子が吸っているのをメイドが目撃していたので、その件、問いつめたのだが、息子は吸わないの一点張り。隠れて吸っては捨てていると見ている我々。
ところで上の箱が今日の話題。タバコよりも激しい、今日はこの箱が、3階から降ってきた。
段ボールの中には、金属の箱が入っており、その中には、ムスリムの聖典であるところの、コーランなどが入っていた。
幸い、バルコニーの屋根に落ちたからよかったものの、頭上に落ちてたら、死ぬぞ。
空から降って来たコーランに殺されたんじゃ、話にならん。だいたい、そんな大事なものを、薄汚れた箱に入れていること事態、いかがなものか。
ひょっとしてこれは息子の所持品で、「宗教なんて、礼拝なんて!」と反抗し、米国はワシントン州産の輸入リンゴの空き箱に入れて、バルコニーに放置してたんじゃなかろうかと、勝手に憶測している。
激しく苦情の電話をするも、「埃を払っていて、うっかり落とした。落とすつもりはなかった」と謝らない長女。
落とすつもりはなかったってのは、当たり前やろ。落とすつもりで落としたんだったら、警察沙汰だっての。
お母さんに電話をかわってというも、電話の向こうで、「今、いないっていいなさい!」という、母親の声が聞こえてき。やれやれ。
円坂寺の仏像の手のひらに載せたマリーゴールド。その上で眠る蝶。この蝶はもう、息絶えている。我が家の庭では、さまざまな生き物の生き死にが、見られる。
芝生の上で動かなくなっていたのを拾い上げて、ここに載せるようにしている。いつのまにか、なくなっている。
友人が持ち歩いているボトル。日本から持って来たというハローキティ。やったらセクシーなボディラインに目を見張る。
コカコーラのボトルが女性の身体のラインに着想を得たとの話は有名だが、これはもう、そのまま。そういえば、こういう形の香水のボトルもあったような。
勧められぬことなのだろうが、ときどき日本のドラマをネットの動画サーヴィスで見ている。
ドラマで使われている主題歌で、気に入った曲が、ここ2年ほどのうちで数曲あった。気に入ったものは、iTunes Storeで買う。異国にいながらにして、母国の曲を買えるのが幸せ。
・リバーズエッジ(二千花)
・Wildflower (Superfly)
数曲っていうか、2曲だな。これに昨日、新たなお気に入りが加わった。高橋優というミュージシャン。YouTubeにアップロードされていた数曲を聴いて、惚れた。
「誰がために鐘は鳴る」と「素晴らしき日常」の2曲。旋律もいいが、歌詞がいい。どちらもやはり、iTunes Storeで買った。参考までに、下記、動画をリンクしておく。
「素晴らしき日常」の歌詞がまた、いい。わたしの思うところと、かなり一致している言葉がちりばめられていて、たいそうな共感を覚えた。
わずか1曲の短い歌詞の中に、これだけのメッセージを込められることが見事。
「先進途上国」という表現に、特に惚れた。
遠近双方の視点、つまり日常とグローバルをどちらもバランスよく捉えている人だとの印象も受けた。
木を見て森も見ている人。森を見て木も見ている人。自分の中で調和を目指す人。
それは、わたしがそうありたいと願っているさまでもある。
いいなあ、音楽。わたしもがんばらんとな、と思わされるぜ。