と、吠えていた先週。実際、ムンバイと福岡の気温は見事にシンクロしていた。
暑かったとはいえ、まさに「台風と台風の間を縫うようにして」帰国できた2週間。制限なく行動できただけでも、有り難かったと思う。
そんな福岡も急に気温が下がったようで、季節の移り変わりが慌ただしい様子。
インドでも北東部で地震が起こるなど、今年は例年以上に、天災が多いように感じる。地球の、そういう時期なのだろうか。
天災を前にしては、何もかもが予測不能で太刀打ち不可能。「一人間」としては、ただ、被害が少なくてすむことを願うくらいしか、できない。
さて、バンガロールはといえば、今年は本当に雨が多い。未だモンスーンが明けていない様子。晴れた日の、クローゼットの中の衣類の虫干しを、今年は何度もやっている。
土曜の夜、バンガロールに戻って以来、早くも数日が過ぎた。
日曜日はだらだらと過ごして全く使い物にならず。月曜、火曜は締め切りの原稿を、本来なら1日で仕上げられるはずが1日半かけて仕上げ。
あ、それはそうと、上の写真。日印往来の直後は、きまって「物価感覚」が混乱する。昨日、近所のパン屋で購入したもの。全部で200円程度の事実に、改めて「安っ!」と思う。
近所のブティックで行われていた小さなテキスタイル展へも足を運んだ。
手織りの布の、その味わい深さと廉価さに、またしても小さく混乱するのだった。
さて。お気づきの方もあろう。MiPhone@Indiaなブログ。MiPhone?をクリックした方もいらっしゃるようなので。
実はシンガポール空港でiPhone4を購入したため、現在、慣れるために練習中(!)なのだ。
iPhoneが出た当初から、欲しいとは思っていたものの、インドで販売されるのは、次のモデルの発売が決まったころ。
微妙にタイミングを逸しつつ、今日まできていた。ちなみに現在、インドでもiPhone4が入手できるのだが、「欲しい!」という絶大な衝動がなかっため、買わずにいた。
ところが、シンガポール空港から夫へ電話をしたとき、「iPhone4、買えば? インドより安いかもしれないし」と、言われたひと言で火がついた。
どう換算しても、インドより安い気はしなかったのだが、搭乗開始時間5分前に、まさに「衝動買い」をしたのだった。
結論。インドで買った方が安かった。
という、哀しい事実はさておき、月曜は仕事もそこそこに、Airtel(印通信会社大手)のオフィスに赴いた。
Sim CardをiPhoneに合う小さいものと交換してもらう。
それから、インターネットのプランにも申し込んで、数時間後には使用できるようになった。
購入をためらっていた理由が、実はある。こういうものを手にすると、「発信過剰」になる自分が見えていたからだ。
たとえばブログ。書きたいことのごく一部、日常の「氷山の一角」を記すだけでも、かなりの量となっている。
もっとも、職業柄、書くスピードは速いので、たいした時間がかからない。しかしコンピュータに向かう時間は減らしたいところだ。
中途半端に更新したままのホームページ、museindia.infoにも、載せるべき情報が山積している。
それに加えて、iPhoneなどを手にしたら、どうなろう。
なにしろ、街へ出れば「毎秒ごと」と言っても過言ではないほどの高頻度で、心にひっかかる光景が展開されているインドである。
敢えて自分で言うが、そこそこ高感度なアンテナを装備しているわたしである。
目を閉じでもしない限り、脳内に大量の情報が入り込んでくる。
「撮りたい」「書きたい」「伝えたい」と思うことが混沌とぶちまけられている世界の中から、いくつかを拾い上げて、これまではブログに載せてきた。しょうもないことも含めて。
一方のiPhone。家に帰ってコンピュータに写真を取り込み、アップロードするという手続きなしに、即、その場で情報を発信できる。
怖い。
慣れるまでは、多分、はまってあれこれ写真を撮ってはアップロードすることだろう。ってか、すでにやっている。
せめて一日に「数十回」ではなく「数回」にとどめるよう、気をつけたい。