RINAさん、TAEMIさん、そしてベイビーのANGELAさん、みんな早起きをしてエクサンプロヴァンスに集合してくれたのだった。
まずは、ホテル近くのカフェで、軽めの朝食を。
平日の小さな町。しかし、町の随所で、マーケットが開かれている。
エクサンプロヴァンスは、水が豊かな街。街の至るところに、大小の噴水がある。
セザンヌの故郷でもあるエクサンプロヴァンス。セザンヌゆかりのつなぐ徒歩ルートの道標が、石畳に埋め込まれている。
24年前にはなかった日本料理店があちこちに。フランスでは今、ハンバーガーも流行っているらしい。フランスだけでなく、欧州各地で、なのかもしれない。
27年前に取材したエクサンプロヴァンス郷土菓子のお店。アーモンドのお菓子、カリッソン。
昔日の旅を偲びつつ、人々の賑わいに様変わりした町の様子もまた楽しく、魅力的なマルシェやブティックに立ち寄りながら。
ランチは、わたしが27年前に一人旅をしたときに、偶然出会った男性(!)と、ワインを飲んだ店へ。そのとき、彼はこの店の料理を絶賛していたのだ。
27年経ったいまも、とてもおいしい料理を楽しめた。
フランス人の伴侶を持ち、異郷の地で2人の子供を産み育てている彼女たち。立派だなと、しみじみ思う。
とめどなく語りながら、自身のこれまでを振り返り、人生の起伏について思いを巡らす。
波乱も起伏も陰影も、すべては人生のスパイス。経験は宝だ。乗り越えるたび、確実に強くなる。
27年前の自分、24年前の自分、20年前の自分の気持ちを、ひとつひとつ、思い出しながら、こうして歳月を経て、この地を訪れることができた幸運を思う。
また遠くない将来、「ミューズ・クリエイション同窓会@欧州のどこか」の実現を約束して別れを告げる。
本当に、会えてよかった。
パリからTGVでわずか3時間程度で、穏やかで魅力的なこの町にたどり着く。
ここを拠点にドライヴ旅をするのも、楽しいものだ。
好きな場所へ好きに走れる「線の旅」は、深く記憶に刻まれる。