わたしの経験した限りにおいてだが、ドクターにしても然り。歯科医、婦人科医、獣医(!)、そして今回の皮膚科医……。万一、具合が悪くなったら、いつでも連絡をくださいと、言ってくれる。やさしい。それだけで心丈夫というものだ。無論、ドクターたちは、休む暇がなく、たいへんだろうけれど。
一昨日、皮膚科医を来訪した際、2日後に状況を電話で知らせてくださいと言われていたので、電話をした。抗ウイルス剤はきちんと飲んでいます。鎮痛剤は必要ないので飲んでいません。発疹の表面は、日焼けをした後のような痛さなので我慢できます。身体は普段よりだるい気はしますが、概ね普通です。でも、安静にしています。普段の2割くらいしかエネルギーを使ってません……と、まるで従順な子どものように、ドクターに報告。
「で、君が踊るのはいつだっけ?」
と、しっかり覚えているドクター。
「金曜日です。でも、無理はしません。疲れない程度にちょっとだけ踊ります!」
「よろしい。では、来週の月曜日に、もう一度、クリニックへいらっしゃい」
と言われて、電話を切る。すべては自分のためなのに、なぜドクターの許可を仰ぐのか、自分でもわからないおかしな心理。
今日と明日は、金曜日のバザールに向けての準備のため、STUDIO MUSEをオープンしているが、極力ゆっくりと歩き、無駄な行動を省く努力をした。しかし、特に具合が悪くないのに安静にするのは、本当に難しいと悟った。そして普段、自分がいかに無駄に動いているかも理解した。
いい運動になっていると解釈できなくもないが、公私の遍く場面において、わたしは、過剰だったのではないか。ゆえに、スロー気味な夫との乖離が顕著になることもあったのではないか……といったことにも、思いを馳せている。
自分スタンダードでは、通常の速度、が、たとえば同世代の日本人女性と比すれば、高速だったかもしれない。身体は「一般的な構造」なのだから、それでは「過熱」して疲弊して当然だ……などということに思いを巡らせつつ。
速度を落とせ。
エクササイズが禁止されているので動きが緩慢な一方、滋養のつくものばかりを食べて、贅肉がつきそうだ。今日のランチはスペアリブに各種スパイスを加え、スロークッカーで煮込み、オリジナル肉骨茶風料理を作った。おいしすぎて、ごはんが進む。🍖