なぜ、大多数の国々と足並みを揃えず、「30分」という中途半端な時間をとっているのか。確たる根拠を見つけられないまま、インド生活15年目。
ちなみに「隣国パキスタン(日本より4時間遅れ)と一緒じゃいやだから」という説があるが、だったら3時間にすればいいのにという話だ。
なにしろ、そもそも、時間に緩いお国柄。前後に30分違うからといって、大した影響、なかろうもん。
もっといえば、隣国ネパールは、3時間15分遅れ。15分て! こちらも諸々説があるが、「インドと同じ時間にはしたくない」というのが有力説。
さて。なぜ、時差の話をしているかといえば。
実は本日、日本との電話のやりとりが3件。
1本目は、月に一度のFM熊本。これは13年に亘って、「早朝7時」と決まっているから間違えることはない。
間違いは、先ほど起こった。しばしば、時間指定での打ち合わせをしているのだが、3時間半の時差計算。油断すると、うっかり間違えるのだ。
日本のクライアントに「では、日本時間の午後4時に、お電話をお待ちしております」と伝えておいた。相手に計算をさせずにすむよう、毎度、配慮している。
が、自分への配慮がいい加減であった本日。
日本時間の午後4時ってことは、インド時間の午後12時30分のはずなのに、なぜか脳内で「午後1時30分」と換算してしまい……。ランチのご飯を炊いている最中に電話が鳴り、慌てる。
電話に出つつ、急いでキッチンへ駆け下りて、火を止める。打ち合わせの内容は、頭に入っているので問題はなかったのだが、危うく、貴重な日本米を焦がすところであった。
次なる電話は日本時間の午後6時半。インド時間の午後3時。うっかり猫らと昼寝などしないように、コーヒーでも淹れるとしよう。