ロックダウン11日目。軟禁生活15日目。こうして日々、記録を残しておかなければ、今日が何日で、何曜日かさえ、わからなくなる日々。昨日は4月4日(土)だった。
本当に、ほとほと、ほとほと、「温度差」という次元ではない。著しい認識の違いに、言葉を失うことが連続して起こる。もう、日本のことを忘れて、インドでの、自分と夫の日々のことだけに気持ちを費やそうと思う……のだが、そううまくはいかない。
ミューズ・クリエイションのメンバーも、当初帰任予定だった人たちのほかにも、会社から帰国命令が出て、もしも臨時便の就航が決まったら、帰国することになりそうだ。お別れを言うことも、ハグをすることもできないまま。
母国が安心できる国ならば、「よかったね。またいつか会おうね」と、前向きに見送ることができるだろう。しかし、成田空港そのものからして混沌のニュースが届くばかり。彼女たちが子どもたちも一緒に、無事で過ごせるだろうかと思うと……もちろん大丈夫だろう。でも「くれぐれも気をつけてね」と言わずにはいられない。
昨日は、かつてバンガロールに暮らしていた親しい友人夫婦たちとZooMuse。かつて「ローカルフード探検隊」として活動した(遊んだ)仲間たちだ。現在、U-KO隊員はモスクワ、PAKAKO隊員はドバイに駐在中。そしてバンガロール。それぞれ外出禁止の身の上で、情報を交換し合いつつ……。本当に、楽しいひとときだった。
こうして、同じ認識を持つ人と語り合えることができるだけでも、ありがたいことだ。さもなくば、自分がおかしいんじゃないかと、思ってしまう。
「わたしは、新居もここも、庭の3分の1を農園にする。農作物や果物の木を植える。できれば牛を飼いたい。鶏もいるとなおよい。雨水ろ過装置も作る。自給自足体制整える」
などということを伝えると、打てば響く彼女ら。響くどころか、すでに日本の自宅に雨水ろ過装置を作っているU-KO隊員。とにかく心身ともにタフな彼女たち。どこででも生き延びていける生命力が迸っていて、頼もしい。
このごろはもう、わたしの脳内に在る地球儀が、ぐるぐるぐるぐると回り続けて、目が回る。
しばらくは、月を見つめていよう。
懐かしすぎるローカルフード探検隊の記録。みな、若いのう。