すでに「COVID-19共生ポータルサイト」でも紹介している通り、インドのEコマース事情は過去10年で劇的な成長を遂げており、ロックダウン下、一歩も外に出ずとも、食いっぱぐれることはない。我が家に関して言えば、ロックダウン以前よりもむしろ、家庭での食生活が豊かになった。
かつては使わなかったサーヴィスをリサーチし、利用し始めたことで、「サーモンの刺身」だの「オッソブッコ」だの、「オックステールスープ」だの、「オーガニックの新鮮生野菜」だの「サワードウのハイクオリティなパン」だのを、家にいながらにして入手している。
このあたりの情報は、今後、改めてブログなどに整理するつもりだが、「COVID-19共生ポータルサイト」に既存情報をまとめている。「●食糧&生活必需品や飲食店のデリヴァリー情報」というトピックを再確認してもらえればと思う。
今日は、なかでも進化著しいDUNZO(ダンゾー)をご紹介したい。
そもそもは「A地点からB地点へ荷物を運ぶ」サーヴィスがメインの「使いっ走りのバイク便」で台頭したDUNZO。
ゆえに、ロックダウン以前は、ほとんど使うことはなかった。そういう用事はドライヴァーがやってくれていたからだ。しかし、ロックダウン後はドライヴァーの外出さえも規制され、ちょっとした買い物にいちいち出かけてもらうのもリスクが高い。
従ってはDUNZOを使い始めた。そして、短期間での進化に驚いた。もはや「使いっ走り」というよりは、「気の利いたおつかい」までやってくれるのだ。
当初はスマートフォンにアプリをダウンロードせねば使えなかったが、いつからかインターネットのブラウザで利用することもできるようになっていた。わたしのiPhoneは、日本のiTuneを利用しているせいか、インドの一部アプリケーションをダウンロードできない。ゆえに、パソコンのブラウザを使用している。
この写真が初期画面。Send Packagesというのは、「A地点からB地点へ荷物を運ぶ」基本的なサーヴィス。それ以外にも、日用品や食材、薬品、フードデリヴァリーなどのオプションが増えている。
Send Packagesを使えば、たとえばSwiggyなどのフードデリヴァリーサイトと契約していない店舗でも、その店がリモートでの注文や支払いを受け付けていれば、別途注文し、準備ができるころにDUNZOを頼んで取りに行ってもらう。
しかし注目すべきは、新しく始まった、それ以外の項目。Groceries&Essentialsの項を開いてみる。すると、その時間にオープンしている最寄りの店舗が、自宅からの距離、および買い物をして届けてくれるまでの所要時間を含め、表示される。
BigBasket.comの配達時間が間に合いそうにないときなど、今すぐ必要なものがある際、わたしがよく使うNature’s Basket。かなりヴァラエティ豊かな商品が購入できることがわかる。
ここで商品をバスケットにいれ、支払いをすませれば予約完了。即座に至近のDUNZO兄さんが店舗に赴き、買い物をすませ、届けてくれるという次第。表示されているのは、1時間以内に届けられる店舗だから、時間に遅れることもない。
ちなみに「予約配達」はできないが、「今すぐ欲しい」ものを届けてもらえるという点において、BigBasket.comなどとは異なる利便性がある。
ごく稀に、間違ったものが紛れていることもあるが、このロックダウンのご時世、交換や返品も手間なので(もちろん対応してくれるが)、まあいいや、ですませている。この間は、いんげんの代わりにオクラが紛れていた。
わたしの夫は子どものころからオクラが好きではない(なかった)ので普段は敢えて使わないが、昨夜、軽く茹でて岩塩をまぶしたシンプルなものを食卓に出し、「これ、健康にいいから。いやだったら食べなくていいよ」といったところ、味見をして「結構、いけるじゃん!」みたいな状況になった。大人になったのね。怪我の功名である。
このほか、薬局やヘルスケアのサーヴィスも、なかなかに充実。それぞれの項目を開いてみて、内容を確認されることをお勧めする。
1枚目の写真は、今朝DUNZO経由で購入したユリの花を、庭の草花と織り交ぜて自分でアレンジしてみたもの。先日のYoutube「ニューヨーク編」で紹介したようなゴージャスなアレンジメントもいいが、リーズナブルな花を買って、自分で工夫するのも楽しい。
5枚目の写真にある花屋に注文。6枚目の写真のような流れで、30分余りで届けられた。この状況下、新しいものをフレキシブルに導入し、ライフのクオリティを上げるべく努力したいものである。