テスト用紙が配られるときの緊張感。
わからない問題が続いた時の焦燥感。
空欄が目立つ答案用紙を見つめる時の絶望感……。
鼓動が早まり、指先が冷たくなって、頭の中が真っ白になる。
夜遅くまで勉強しても、わからない、解けない、楽しくない、辛い……。
大人になってなお、子ども時代に経験した負の重圧は、折に触れて心を苛む。
確かに「基本的な学力や知識」を備える勉強、「成果」を知るための試験は必要だと思う。
しかし、「成績」に追い立てられ、スコアの上下に一喜一憂し続けることは、その先の長い人生にとって、どれほどの意味をなすか。
人間の能力や可能性は、画一的な試験で判断できるものではない。
学ぶ楽しさを知る術もなく、机に座るばかりの日々は、それぞれの子どもの個性、豊かな情操、自由な発想、心躍る好奇心、屈託のない笑顔、囚われない創造力を、奪いかねない。
これからの時代はもう益々、力強く楽しくたくましく、生き延びるための「智慧」が必要だと思う。
俯いている子どもたちを引き連れて、山へ、海へ、丘へ、大地へ、遊びに行きたくなる衝動に駆られる。
そんな自由を受け入れてくれる「社会」がないことには、実現できない夢物語だということもわかるがしかし……。
この動画、ぜひご覧ください。