2014年7月。白と黒の野良猫が、我が家の庭にやってきた。 猫に牛乳を与えてはいけないとは知らず、ミルクを与えた。以来、彼女はしばしば我が家に立ち寄るようになった。
「最近、庭にネズミが出るから、駆除になっていいかもね」
などと、猫に対する敬意は皆無で、「ネズミを追い出してくれる存在」くらいにしか思っていなかった。わたしは、子供のころ、セキセイインコを飼っていたが犬や猫に親しみはなかった。夫は犬好きだったが、猫には関心がなかった。
にもかかわらず!
野良猫だからNORA。と、極めて安直に命名をして何日もたたないうちから、我々の心は、彼女に奪われた。あれよあれよという間に「わたしって……猫好き?」になっていた。
そして、それから一年もたたぬうちに、夫が敷地内のテニスコートの排水溝で眠っていたROCKYを見つけた。あまりのかわいさに、連れて帰った。
その翌年。わたしは、地下駐車場で駆け回っていた、信じられないほどキュートなJACKを見つけた。出張中の夫に相談もなく連れ帰った。
3匹で十分だと思っていた。しかし、その数年後の雨の夜。やせ細り、目は爛れ、今にも死んでしまいそうだったCANDYを見つけ、確保せずにはいられなかった。一時的に里親になるつもりが、結局、彼女も家族になった。
最初は猫撫で声で甘えていたNORAは、我々が住まいを提供すると知った途端、女王気質を発揮。常に高みで偉そうだ。
ROCKYは身体は大きいものの、怖がりで甘えん坊。心臓病を患っていて、投薬なしでは生き延びられない身とは思えない元気さと食欲。誰よりもご飯を急かして、がつがつ食べる。
ちなみに我が家の猫は半分が手作り、半分が市販の餌なのだが、手作りするようになったのは、ROCKYが不調時、手作りだけを食べてくれたからだ。猫だって、手作りがおいしい(もちろんわたしは諸々勉強をして、猫の体によい料理を作っている)。
ポーカーフェイスで辛抱強く、狙った獲物(ネズミ、リス、ハトなど😢)は逃さない、飲まず食わずで数時間、狙える根気強さをもつJACK。
瀕死の子猫だったことが信じられないほど、とんでもない食欲でみるみる太って大きくなり、さらには勝ち気すぎるほどに勝ち気で、姉さん兄さんに飛びかかり、皆に敬遠されているCANDY改めジャイ子。CANDYなどという甘ったるい名前をつけるんじゃなかったと思うほどの態度の大きさ。
その「小顔デブ」っぷりは、ROCKY兄さんといい勝負。
餌を食べる様子にも、個性はあふれる。餌のお皿を持って外にでると、瞬間からワオワオ叫んで急かすROCKY。興奮してROCKYに飛びかかるCANDY。そんな2匹を冷たい様子で眺め、まったく焦る様子のないJACK。
さらにはその3匹を遠巻きに眺めて、「わたしは部屋で食べたいの」と主張するNORA姉さん。
食べ方にも性格は顕著にあらわれる。ゆっくり丁寧に、咀嚼しながら味わうNORA姉さん。一方のROCKYは、ガツガツと食い散らかし、皿の周辺にもこぼしまくる。JACKは途中で食べることに飽きる。食わず嫌いもある。
CANDYは、最近でこそゆっくり食べるようになったけれど、最初は「食いっぱぐれたら死ぬ」という幼少時の強迫観念があるせいか、とにかくガツガツしていた。
猫らの性格が、これほどまでに、「人間味」があるとは知らなかったから、最初のころは、本当に驚いた。兄弟の力関係や態度も、1猫増えるごとに変わって来た。
我々夫婦、猫らのお陰で、かなり楽しい日々を与えてもらっている。猫ら、今年もよろしくお願いします。
もう久しく更新していないけれど、猫専用ブログ、だいぶ面白いです。
😸マルハン家の4猫
https://museindia.typepad.jp/alice/
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