古代エジプトにおいて、テーベと呼ばれた地、ルクソール。現在も数多くの遺跡が残っており、エジプト観光では外せない場所のひとつだ。ルクソールの街は、南北に流れるナイル川によって、東西に分断されている。
太陽が昇るナイル川の東岸には、カルナック神殿やルクソール神殿など「生」を象徴する建造物が点在する。一方、太陽が沈むナイル川西岸には、「死」を象徴する王家の谷や王妃の谷をはじめとする無数の墓地がある。
灼熱の太陽が照りつける中、乾いた「彼岸(ひがん)」で墓地を巡り、ランチのあとは、「此岸(しがん)」を訪れた。
まずはValley of the Kings。王家の谷。乾いた谷間の地中深く、無数の財宝とともに「隠れるように」弔われた王家の人々。ピラミッドが目立つ場所にあり、盗難の対象となったことから、人目に付きにくい場所が選ばれたという。
しかしながら、時を経ていずれの墓地も暴かれ、盗掘され、失われてきた。
古代エジプトの死生観や、歴史の変遷その他……。ここ数日で学んだことの多く、それを記さねば遺跡の意味がわからないと思うのだが……。現在、夜の11時。3泊の船旅を終えて、明日の朝、首都カイロへ飛ぶ。眠たい。ゆえに、写真だけでも残そうと思う。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。