壮大なるガーマ(モスク)でコーランの響きに聞き入ったあと、今度はしばし車を走らせて、別のガーマへ。道中の光景が、まだ高層ビルディングの少なかったころのムンバイのそれに酷似していて見入る。ムンバイを知っている人なら、納得されることだろう。
さて、次にガイド女性が案内してくれたのは、エジプトのイスラム教徒の8割以上を占める「スンニ(スンナ)派」の教育機関でもあるガーマ・アズハル (Al-Azhar Mosque)だ。
ここは970年に創建の、カイロ最も古いガーマのひとつ。アル・アズハル大学を併設しており、スンニ派の神学やイスラム法を研究する機関としては、イスラム世界随一だという。現在、同大学は国有化され、正式に独立した大学になっている。
ガーマの入り口で、丈の長いスカートを借りて着用し、中へ入る。広々としたホールに入れば、読書をする人、祈る人、微睡む人、先生から教えを受ける子供たち、勉強する女性たち……と、さまざまな情景が見られる。
ガイド女性の恩師だという老紳士に案内してもらい、ガーマ内を巡る。エジプト旅を始める前までは知らなかったことを、次々に教わり、脳みそはフル回転だ。
これで、今回の「エジプト観光」は終了。疲れたが、達成感を覚えつつ、ホテルへと戻った。夕刻からは、夫と二人で、ホテルからほど近い繁華街を歩き、夕食をとることにした。
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