2週間弱の滞在期間に、できるだけのことをすませたく。人が年を重ねるに比例して、家屋もまた年を重ねる。経年劣化の家電その他。一時帰国の度に買い替えたり修理を頼んだり。
細々とした不具合の修繕や、片付けや、不足分の調達など。今ではオンラインで買い物ができるので、その点においては非常に便利。しかし、わたしとて、歳を重ねており。
バンガロールを離れる直前、急に涼しくなって少し喉を痛めていたところに、フライトでの乾燥と旅の疲れで、数日間、咳き込んでいた。そもそも、喉を痛めやすいので普段、気をつけているのだが、今回は回復が遅かった。
福岡滞在を長めにしておいて、よかった。
実家は、築25年余りのマンション。新築時からトラブル多発のインド住環境に慣れている身としては、諸々の手配も「楽勝」と言いたいところだが、「すでに廃番」とか「次回のトラブル時は全部取り替えが必要」など、インド的なごまかしが利かないのは良し悪しだ。
人も、住まいも、歳を取る。
🌆
話は変わるが、昭和世代の福岡人にとって、デパートの象徴といえば、多分「岩田屋」。日本を離れて28年。しばしば言及しているが、わたしの一時帰国時は、岩田屋と大丸を行き来して買い物をすませるのが常だ。
岩田屋の創業はいつだろうかと調べてみたら、その前身は1754年。江戸時代の宝暦4年と、実に古かった! 「岩田屋呉服店」が端緒で、1935年に百貨店としての岩田屋が誕生したらしい。
我が子ども時代の高度経済成長期は、天神の中心で華のような存在だったが、三越が参入したあたりから次第に「後退した印象」で、気がつけば、目抜き通りから外れた奥に移設されていた。
その後、紆余曲折あった様子だが、ともあれ、今でも昔ながらの「岩」のロゴを見ると、懐かしくも安心する。今回は、岩田屋にて、柴田慶信商店の曲げわっぱ、お気に入りの飯切をもう一つ購入。なかなかにいいお値段だが、兎にも角にもクオリティが高い。
そして今回は、南部鉄器の薬缶も購入。「なんちゃって」ながらも、茶道の雰囲気を演出するのに、最低限の道具だけでも揃えておきたい。大きめの鉄瓶につき、普段からこれで湯を沸かして鉄分補給をするつもりだ。
写真は、最上階の催し場で開催されていた「日本伝統工芸染織展」の様子。久留米絣や友禅、絞りなどの芸術作品が並び、本当に、すばらしい。
諸々、綴りたいこと尽きぬが、写真だけでも残しておく。
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