昨年11月、本格的に再稼働したミューズ・クリエイションのフェーズ3。振り返ればこの半年間、各種イヴェントや企画を実施して、なかなかに色濃い月日だった。
留学生やインターン生など若者らが中心のグループ、「ACT MUZ」は、わずか半年の間にも、メンバーの出入りが頻繁。常に小人数なれど、こうして同じ時期にバンガロールで過ごすもご縁。たとえ1回の会合でも、そのときの会話がその後の人生に示唆を与えることもある。
ゆえに、集まれるときに、集まり、語り合える機会を提供している。
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わたしにとっても、この半年余りは、とても豊かな経験を重ねた日々だった。OKaeri Venturesの始動。Muse Craetionの活動。そして個人の旅行……。特に、昨年秋の一時帰国で「着物に目覚めた」ことは、大きな転機となった。
12月に、2回開催した「着物とサリーの比較展示会」を端緒に、今年に入ってからは、一大工芸品バザールで着物を展示したり、なんちゃってモデル・デビューしたり、茶懐石でのおもてなしを演出したり……。そして先週の宝石店におけるイヴェントへと連なった。
明後日からの一時帰国では、呉服関連の店に立ち寄って、諸々、学びつつ購入しようと思っている。浴衣や夏物の着物を新調したい。なにしろ、浴衣は高校時代に買ったものと、10年前に買ったものの2枚しかないので、選択肢が欲しい。
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日曜日、久しぶりのSOCIAL MUSEは午後3時ごろから、若者ら3名が集まった。おやつなどの持ち寄り歓迎としたところ、たまたまクロワッサンが重なった。高級ベーカリーとローカルベーカリー、それぞれのおいしさがあるクロワッサンを食べ比べるという企画が実現。
そのクロワッサンを前にして、茶道をたしなむ男性に、お点前を披露していただく。京友禅サリーのプロモータを務めて以来、こういう「日本の伝統」を披露する場が増えているので(増やしているので)、少しでも「場慣れ」しておきたいと思う。
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『月光ライブラリ』で学生らが書籍を読んでいる間にも、夕飯の準備。このごろは、ピザのデリヴァリーなども多かったが、この日は大量の米を炊き(インド産「谷藤米」)、独創的豚汁風を作り、がっつり緑黄色野菜を炒め、サツマイモをほくほくと蒸し、とうもろこしを皮ごとオーヴンで蒸し焼いた。良質の海苔と塩を添えれば、シンプルながらも滋味のある料理。非常においしい!
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日本に生まれ育った多くの人にとって、味噌汁とごはんは、多分ソウルフード。体調を崩したとき、気分が落ち込んでいるとき、塩むすびを一口食べるだけでも、元気が出る。そこに味噌汁があれば、より一層。まさに五臓六腑に染み渡る。若いころは日本料理に対して、さほどの執着はなかったのに、日本を離れ、歳を重ねるにつけて、自分の本質がこれらを望んでいることを実感する。
食だけではない。自分を取り巻くものすべて。海の外へ出れば出るほどに。経験を重ねれば重ねるほどに。
自分の本質を、芯を、内奥を見つめ、軸を固定して、凛と強く生きたいものと思う。🍚
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