「バンガロールから飛行機で2時間。近いから、いつでも来られるね」
そう話したことが、つい最近のことのように思えるのだが……。
指折り数えれば、あれから17年!
旅の優先順位から落ち続けていたとはいえ、17年!
歳月の蓄積が泡沫(うたかた)の夢。
改めて、声を大にして言いたい。
海の向こうに憧憬する若者よ。
スマホを捨てよ、旅に出よう。
何をおいても、旅を優先してきた若き日の自分を振り返るに、旅が人生を豊かにしてくれたことは言うまでもない。母国を離れた1996年からずっと、旅の途中であるとも言える。
旅の中の旅。
ちなみに、「スマホを捨てよ、旅に出よう。」は、寺山修司の戯曲、『書を捨てよ、町へ出よう』のタイトルをもじっている。
昼間のターミナル2は、天井からの自然光が優しく、夜とは異なる表情で心地よい。
ドサと白ワインという斬新すぎる組み合わせのブランチも楽しく。
すでに旅は、始まっている。
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