今回、わたしたちが滞在しているのは、島の西側。サイクリングを終えて旅館へ戻り、ひと段落した後、タクシーを呼んで島の東側を目指した。内海湾(うちめわん)に浮かぶ小島神社を訪れるためだ。
ここは壱岐で最も人気のあるパワースポットのひとつ。普段は海に浮かぶ島だが、干潮時の前後1時間ほどは、参道が現れて島まで歩き、参拝することができるのだ。宿の受付で見た干潮時間を確認し、訪れることにしたのだった。
内海湾は、弥生時代に一支国(壱岐の島)の王都だった原の辻を訪れる古代船が往来した玄関口だったという。創建400年の歴史を持つ神社を抱く小島全体が神域とされているため、小枝一本さえ持ち出してはならない。
天照大神の弟神である須佐之男命(すさのおのみこと)、その母神である伊邪那美命(いざなみのみこと)などを祀るという。
15分程度ならば待ちますと、タクシーの運転手さんが言ってくれたので、寒風が吹きすさぶ中、海に浮かんだ山道を歩き、鳥居をくぐり、小島に向かって手を合わせる。
夢のような気分だ。
この日、強風で欠航した船もあり、島に上陸できなかった観光客もいるなか、わたしたちは幸いにも、体力勝負ながらも島を満喫できた。本当は、内海湾に近い場所にある「壱岐市立一支国博物館」にも行きたかったのだが、さすがに時間がなく。また次の機会だろうか。
それにしても、こんなにも豊かな旅ができる運。
神様、ありがとうございますと、幾度となく感謝した1日だった。
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