■食生活と健康管理。セミナー、調理実習、そして親睦会を実施。
昨日土曜日は、ミューズ・リンクスの『インドでの食生活と健康管理』のセミナーを実施した。土曜日のセミナーは調理実習&親睦会つきの豪華版だが、今回はいつもに増して豪華である。
というのも、親睦会ではミューズ・クリエイションの「男組」を結成すべく、すでにセミナーを受講済みの男性や働き組の女子たちにも声をかけており、人数も徐々に多くなる流れとなっていたからだ。
午後2時30分:セミナー開始
午後4時15分:調理実習開始
午後6時30分:親睦会開始……。
というわけで、今回もまた格別に、濃厚な午後であった。セミナーの様子はさておき、調理実習の様子を、記録しておきたいと思う。
■食関連の情報だけをまとめたブログを新設した。
ところで、ここをお読みの方はすでにご存知かと思うが、先日新しいブログを新設した。
『食べたように、生きている。』 (←Click!)
インドでの日常的な食生活をレポートするものだ。グルメな情報を発信するものではない。以前は、食べ物のことばかりをまとめたサイトを作ることに、どこか抵抗があって、途中でやめてしまうことが多かった。
ミューズ・クリエイションのメンバーほか、人々から尋ねられる事柄で最も多いのが食べ物関連のことであり、単身赴任の人たちが食材の調達その他で情報不足であることなど、さまざまな理由により、改めて、きちんと発信しようと思った。
インド生活も10年目。この地で得られる食材を有効に用い、日本や米国から持ち運ぶ食料品は最低限に、いかに簡単でおいしく、健康的な食卓を実現できるか、をテーマにしている。だから、インド以外に暮らしている人にとっては、参考になるものではないかと思う。
あくまでも、インド、特にバンガロールに暮らす人たちにとっての便宜を図り、食材の購入先などについても、触れようと思っている。
食は命。食べることは、生きること。生きることは、食べること。食べずして、人は生きられない。食の内容によって、人の心身は育まれる。
たとえば、どんなに高価な化粧品などを用いても、正しいものを食べていなければ、肌は潤わない。逆に、バランスのよい食生活をしていれば、内側から外に向けて、瑞々しさがにじみでてくる。
若いころは、何を食べてもそれなりに、元気でいられていた。しかし40代半ばくらいから、食の内容がたちまち、健康状態を左右するようになった。そんな自らの経験も踏まえて、改めて、食の大切さを思うようになった。とはいえ、さほどストイックに、正しい食生活を叫ぶわけではない。
ほどほどに手を抜きつつ、たまにはジャンクフードも楽しみつつ、無理のない程度に、を心がけている。なにしろこれは、この先、人生が終わるまで、延々と続けて行くべきたいせつな事柄であるから。
というわけで、前置きが長くなったが、昨日の様子をざっとまとめておきたい。
調理実習恒例のエプロン姿で記念撮影。男性5名、女性5名(わたしも含め)の計10名。
■今回もまた、体育会系調理実習。盛りだくさんのメニューを、次々に。
本日の献立。親睦会のための料理を作るということで、いつもよりやや多め。とはいえ、調理法は簡単で時間がかからないものが大半だ。いつもと同じ、男のワイルド料理、的なものを中心に。
まずは、毎回恒例の「丸ごとチキン捌き」で、鶏肉の構造を理解しつつ、カレー用の肉を準備。
捌いた2羽の鶏肉。胴体周りの部分は「鶏ガラスープ」に。これは毎回人気の料理。まずは「鶏肉、生姜、塩」だけで茹でたスープを味見。灰汁を取りつつ、しかしほどよく脂が滲み出たスープは、それだけで美味。
各自スプーンを持ってもらい、3段階で味見をしてもらう。まずは塩だけ。次いでしょうゆを入れたもの。最後にバルサミコ酢を加えたもの。
これは毎回、歓声があがるほどに、おいしいスープなのだ。
毎回、盛り上がるのはチャパティ作り。しかし、今回はいつもに比べて、みなさん上手で、最初からきれいに丸く形を整えられる人も多数。
しかも、実は普段、あまりチャパティを作らないわたしよりも上手に、ふっくら直火で膨らませられた人もあり。
さて、以下はでき上がった料理の数々だ。チキンカレー以外は、レシピをお渡ししていない。もっとも、レシピをお渡しできるような込み入った料理ではなく、そのときどきでアレンジできる簡単な調理法につき。
参加したみなさんが、何を作ったかを思い出していただけるよう、いつものように写真と簡単な作り方を記しておく。
玉ねぎ、ジャガイモ、ニンジンを適当な大きさに切り、塩胡椒、オリーヴオイルをふりかけて混ぜる。その上に鶏肉を載せ塩胡椒し、ギー(もしくはバター)を表面に塗る。お腹にガーリックを詰める。
途中で、リーク(リーキ)もいれた。
玉ねぎのみじん切りを油で炒めたあと、生姜、ニンニクのすりおろしを加え、キュミンパウダー、ターメリックパウダー、コリアンダーパウダー、塩を加えて練るように炒める。これにトマトのすりおろし(みじん切りでもよい)を加え、ひと煮立ちさせたあと、チキンを入れて煮込む。水は加えずとも汁気が出てくる。
最後にガラムマサラを加えて味を整え、ヨーグルトを入れるべきだったのだが、この最後の味付けを忘れて食卓に出してしまった。おまけに我が家は唐辛子も入れないので(夫が辛いものが苦手)、やたらとマイルドなカレーとなってしまった。実際に作る人は、最後に味を整えて、好みの味に仕上げていただければと思う。
見た目は、よくないけれど、本当においしいんです。米国では、「風邪をひいたらチキンスープ」というくらい、弱った身体にもよい料理。丸ごとの鶏肉が手軽に入手できるインド故、ぜひとも定番にしてほしい。骨についた身の部分は、ほぐしてサラダなどにいれてもいい。
「包丁を持つのが苦手」という、普段は料理をされない駐在員男子のために、グリーンピーの殻を剥くというミッションを。オーガニックの豆は、毎度風味も濃厚で、バスマティ・ライスとの相性もよい。鍋で日本米を炊くのと同じように、炊く。鍋の大きさに対してご飯が多すぎて、混ぜにくいの図。
カリフラワーは、インドで一般的な野菜のひとつ。身体の免疫力を高めてくれるヘルシーな野菜でもある。オーガニックのものを購入したら、芋虫が潜んでいたが、これはよくあることである。
カリフラワーは、最初、一口大に切り、最後にたっぷりの水に浸して洗うのがいい。
多めの油にキュミン(クミン)シードを入れて、軽くはぜさせ、いい香りが漂ってきたところで、カリフラワーを入れる。塩とターメリックをふりかけ、全体がきれいになじんだら、蓋をして蒸し焼く。焦げ付きそうだったら少し水を加える。超簡単。
カリフラワーに並んで、ブロッコリーも身体が喜ぶ健康野菜。というか、野菜はどれも、身体にとって、いいものである。これも一口大に切り、オリーヴオイルを熱したフライパンに、お気に入りのポークソーセージ、そしてチェリートマトを入れて、炒める。軽く塩胡椒で味付け。調味料は最低限。素材の味に頼る。
■BON APPETIT (←Click!)
バンガロールで製造されているこのBON APPETITのドイツ風ソーセージは、NATURE'S BASKETやFOODHALLの精肉コーナーでも入手できる。ちなみにサイトにもある通り、MSG不使用なので、化学調味料アレルギーのある人でも、おいしく味わえる。
千切りしたキャベツは、茹でてもいいが、蒸し焼く方が簡単なので、蒸し焼きに。味付けは手軽に茅乃舎の野菜だしを袋を破ってふりかける。エビは別のフライパンで炒めたものを加えた。あとは軽く塩胡椒で味を整える。
先日、アスパラガス、ニンジン、大根をロールしたものが美味だったので、今日は簡単にアスパラガスだけを巻いてみた。しかし、焼いたりきったりしているうちに、やはりほどけてしまった。無精をせず、丁寧に爪楊枝などで刺して固定すべきだったが、まあ、味はよいので、よいということに。
塩胡椒して焼いたあと、火が通ったところで最後にしょうゆとバルサミコ酢を混ぜたものを刷毛で塗るところがポイント。味に深みが出ておいしい。
フライパンにバター敷いて、焼く。冷凍肉でもないのに、いつもより水分が多く出て旨味が逃げてしまった気がする。たまにこんなことがある。表面に小麦粉をまぶして味を封じ込めた方がよかったかもしれない。あるいは片栗粉をまぶしておいて、中華風の味付けなど。
調理実習が終わったころ、親睦会のみ参加の方々も集まって、乾杯。毎度、我が夫が、乾杯を取り仕切る。普段は決して料理をしないのに、調理実習参加の男子にスパイスの効能などを熱く語るあたり、相変わらずである。
全体に味付けはマイルド。野菜もたっぷり、ヘルシーな献立となった。
インド産のワインのほか、お持ちよりいただいたカリフォルニアワイン、フランスワインも加わって、テイスティングも楽しく。
以前から「インドワインのテイスティング会」をやりたいといいながら、今までずっと企画倒れのままである。いつか、実現したいものだ。
これは若者の間で流行っている(流行っていた?)ポーズらしい。歯が痛い……ではなく、小顔に見えるらしい。てか、そういう小顔信仰なトレンドは、いい加減やめてほしい。と大顔のわたしは、思うのだ。
というわけで、何が何だかわからないまま、幕を閉じようとしていた親睦会であったが、大事なことを忘れていた。「男組」の結成である。
週末などに慈善団体の訪問をするなど、CSRの一環としてミューズ・クリエイションの活動に参加してくれる男子による「男組」が結成された。「働き組」の女子たちはもちろん、「昼組」の女性たちとも、都合があえば一緒に活動をできればと考えている。近々、スケジュールを調整して、慈善団体訪問を実現したい。
また、バンガロールのゴミ処理事情を目の当たりにするツアーについても、関心のある方が数名、いらっしゃるので、こちらもまた近々、ツアーの申し込みを手配したいと思っている。
参加のみなさん、お疲れさまでした。
そして、ミューズ・クリエイション「男組」「働き組」の活動に関心のある方、どうぞお気軽に坂田までお問い合わせください。