THE TIMES OF INDIAとは、インドで最も知名度が高い(はず)の全国紙である。新年早々、その新聞の第一面冒頭に、「ケララにキングコング?」である。
「ピーター・ジャクソン監督のキングコングは、(海図にない)ミステリアスな島で撮影されたというが、もしかすると、彼はケララで撮影したのかもしれない」
かなり阿呆な前置きで始まるこの記事。インドの新聞記事は、新聞記事であるにも関わらず、書き手のセンスがあからさまに見えるのが、ときに個性的であり、ときに鬱陶しい。
さて、ケララとは南インドの州。インドで最も識字率が高く、町も(インドにしては)清潔、アーユルヴェーダの聖地であり、昨今ではリゾート地として注目を集めている場所である。
そのケララのKaralmannaという村だかどこだかで、「全長29インチ」もの足跡がいくつか見つかったとのこと。アマチュアの人類学者(anthropologist)らによって構成されたチームの発表によれば、石器時代にこの「巨人」が生存していたとのこと。かなり信憑性の高い証拠があげられているとかで、その巨人の特徴や習性が挙げられている。
・足のサイズ(男性)29インチ
・身長17フィート
・体重400キロ以上
・高さ50メートルの洞窟に住んでいた
・石器で野生動物を捕獲していた
「キングコング」が上映されているこの時期、とってつけたような、記事ではある。
[THE TIMES OF INDIA/ BANGALORE]