1月も下旬。思えばワシントンDCを離れた6月から、季節が行き来する暮らしを続けて来て、暦を見なければ、これから秋が来るのか、夏が来るのか、よくわからなくなってしまう。
シリコンヴァレーもこのバンガロールも、一年中温暖で、寒暖の差が浅いという意味で共通している。尚更、季節の変わり目を捉えにくい。
ここ数日は、アパートメントを取り巻く樹木の落葉が著しい。夏を迎えるこの時期に、その名を知らぬが、落葉する木もあるのだ。お掃除部隊の姉さんたちが、毎朝せっせと掃いているのだが、掃いている先から枯れ葉がハラハラ舞い落ちて、エンドレスの様相を呈している。
さて、今日のランチタイムは、先日OWCの会合で会ったロシアンのMayoさんとジャパニーズのEmiさんが遊びに来た。二人はすでに去年からOWCに入会していたようだが、渡印時期は我々と同様、11月あたり。
聞けばMayoの祖国はトゥルクメニスタンだとのこと。わかってもらいにくいから、ロシアと答えているらしい。彼女はエンジニアである英国人の夫の仕事の都合でバンガロアに来ている。
一方、Emiさん(日本人だと、文章上、つい「さん」づけしてしまう)は、わたしが渡米した翌年の97年からニューヨークに住んでいる。金融関係の仕事をしている米国人の夫の赴任でバンガロアに来ているらしい。しかし、彼女の場合は3カ月に1度、1カ月間、ニューヨークに戻って暮らすとのことで、二重生活である。
ニューヨークでは出会うことがなかったのに、バンガロアで出会うというのも、おもしろいものだ。
今日は、早朝から忙しげに自宅で仕事をしていた夫は、最初、ランチだけ同席すると言っていた。ところが、皆の会話が英語だということもあり、ランチの前からすでに参加。英会話の学習中だというMayoは少々、押され気味であったが、除く3名は無闇に饒舌で、話題を奪い合うように話す。
今日のところは、暴走するのがわたしだけではなく、Emiさんも、夫も多弁なので気兼ねしなくていい。
食事をしながらも、インド生活、旅行、ビジネス、その他の話題で瞬く間に時間は過ぎて行く。ランチが終わってからも、夫は仕事に戻らず。Emiさんがお土産に買って来てくれたサニーズという店のチョコレートケーキを食べ(おいしい)、お茶を飲み、すっかり楽しんでいた。
金曜日は、やはりOWCの企画によるGet togetherがある。シェラトンホテルのバーで、夫同伴でメンバーが落ち合うというもの。MayoもEmiさんも、夫とともに来るという。わたしたちも出かける予定だ。
スジャータやラグヴァンの友人知人など、インドの人たちと会うのもいいが、駐在で訪れている人たちと経験を分かち合うのもまた、楽しいものである。
この先、どれほど住んでいられるかわからないこの町。住んでいるうちに、目を見開いて、町へ出よう。
なにはともあれ、日々が経験。