バンガロア(バンガロール)には、日本人を対象にしたものとして、「バンガロール日本人会」という組織がある。また、主には駐在員のご夫人方のための、「桜会」というグループがある。
米国時代にも、もちろん同様の組織は存在していたが、わたし自身は、駐在員でも駐在員夫人でもなかったことから、このような組織に積極的に参加することはなかった。『muse new york』の取材などで、会合に参加させていただくことはあったにしても、あくまでも客観的な立場でお邪魔した程度である。
さて、バンガロアに移住してからは、しかしわたしは、日系のグループにも積極的に参加し、様子を拝見したいと思うようになった。米国に比べると、インドという土地柄が特殊であり、また、在住日本人の数が圧倒的に少ないこともあり、畑の異なる自分が参加しても、さほど違和感はないだろうと思われたからだ。
数日前、入会のお願いをしようと桜会のお世話係の一人に電話をしたところ、ちょっとした集まりがあるので、いらっしゃいませんかとのお誘いをうけた。本日、その会合に参加した次第。我が家のご近所に住まっていらっしゃるメンバーもいらっしゃるとのことで、そこで合流し、中心地からやや離れた場所にあるお宅まで便乗させていただいた。
桜会のメンバーは、現在70名強。主には駐在員のご夫人、さらにはTOYOTA関係、名古屋周辺から赴任なさった方々が多いようだが、インド人男性と結婚してバンガロアに住む女性も少なくないようだ。
本日、お会いしたのは、在バンガロア歴8年で、帰国を1カ月後に控えていらっしゃる方と日本から遊びに来ていらっしゃるそのお嬢様、在バンガロア歴数年で、もう少しいらっしゃる方、また、インド人の夫を持ち、小さいお子さんのいらっしゃる方3名……、といった面々であった。
詳細は大幅に割愛するが、人それぞれ、さまざまな形でこの国に住み、この国にかかわっているのだということを、つぶさに感じた。わたしは、またしても、ついついしゃべりすぎてしまう自分を抑えて、抑えて、しかし気がつけば暴走していて、ひそかに難儀した。
2月の中旬にはまた、ランチの会合があるとのこと。座のムードを読み、しゃべりすぎないよう、謹んで参加させていただこうと思う。