■家族揃って播磨で日本食。
「土曜のランチは播磨で日本食にするからね」
そう夫に申告していたら、スジャータとラグヴァンも誘おうということになった。大人数の方がいろいろな料理を注文してわけられるから、というのも理由のひとつらしい。
弁当ボックスを1つと、大根のサラダ、ホウレンソウのおひたし、そしてアントレを2品頼むことにした。
夕べのディナーもi-taliaでソフトシェルクラブを食べたのに、今日もまたソフトシェルクラブの天ぷらを食べたがり注文する夫。チェンナイ産のそれは、かなり美味で、米国で食べるよりもリーズナブルである。
それから、ケララ州産のうなぎで作られたという蒲焼き。たれがべったりと甘過ぎたが、スジャータにもラグヴァンにも概ね好評で、わたしの胃袋も満足である。
スジャータ曰く、
「ミホ、スパイスの強い料理がだめになったのは、夏のせいもあるんじゃない? わたしもこの時期は、あっさりしたものしか食べないから……」
とのこと。確かに。それもあるかもしれん。モハンにインド料理以外の料理を伝授するときが来たようだ。
■テイラーで、サイズのお直し。安いから、いいのか。
我々夫婦の出会いは1996年。以来、この十年のうちに、夫は約10キロ増量、ウエスト8インチ増加。止まらないのよ〜。
わたしは米国生活で増やした分を、最後の一年で減らしたが、それでもまだまだ日本基準で考えるとデブ。米国基準だとノープロブレム、だけどね。一応日本人だから、謙虚にデブを自覚している。
夫には、2インチごとサイズが増えたパンツを買うたびに、「これ以上はだめよ」「このサイズがマキシマム」「これ以上太ったら、服がないと思え」と言ってきたのに、増えるのね。
確かにおいしいもの好きだが、男子にしては、さほど食べていると思われない。減量したわたしと同じメニュー、量はちょっと多いかな、くらいでも、なぜか太る。高脂血症その他、体質のせいかもしれぬ。毎日ヨガもしっかりやってるのだけれどね。
それはさておき、米国を離れる際に「大量買い」していたパンツ類(ズボンよ)がいずれもぱっつんぱっつん。仕方なく、テイラーでマチの部分を広げてもらうことにした。行き先は、わたしがサリーのブラウスを作ってもらった、例の怪しい店。
1着のお直し50ルピー。インドにしては高いと思うのだが、夫は大喜び。
「ミホ、1ドルくらいで直してもらえるなら、気が楽だね。わかってる、こんどは絶対に、縮めてもらいにくるからさ〜」
翌日仕上がったパンツはよほど履きやすかったらしく、
「全部、明日持って行って直してもらうよ。よかった〜。うれしい〜」
縮めてもらう日は、本当に来るのだろうか。非常に不安な妻ではある。
■夜は友人を招いてのディナー。久々にマダム自らの手料理がテーブルに。
肉はBamburiesという店で買う。ということは以前にも書いた。主には冷凍物だが、あらかじめ電話で予約をしておくと、新鮮な肉を確保しておいてくれる。
我が家が購入するのは、鶏肉、マトン、ラムチョップ。主にはこの3点。牛肉もあるし、ポークチョップ(骨付き豚肉)もおいしいが、いずれもモハンが食さないので避けている。
さて、インド家庭料理だめだわな日々が続いている昨今。夕餉の一品に、和風フレイヴァーにてラムチョップを調理した。
しょうゆ、みりん、すりおろしリンゴ、すりおろししょうが、すりおろしニンニク、ワイン、ライム(レモン)、粗挽き胡椒で数時間マリネする。これをフライパンで焼く。焼くのはモハンに頼んだ。
その他、サラダ、オーヴンでグリルするだけのポテトと、計3品はスパイスなし。豆の煮込みとカッテージチーズのカレー計2品はモハンに任せた。
ゲスト(エミさんとショーン)も喜んで食べてくれて、麗しき日印コラヴォレーションな食卓ではあった。
デザートは「パンナコッタ的」と「アルフォンソマンゴー」ね。
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●脱インド。香港、サンフランシスコ、ハワイ、ニューヨーク1カ月旅
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