今朝は久しぶりにアーユルヴェーダマッサージの訪問サーヴィス。最近は、一日おきにヨガ道場に通っており、真剣にやりはじめたらてきめん「筋肉痛」となり、数週間でおさまると言われたものの、マッサージを受けねば。と思い、施術師の彼女を招いたのだった。
以前も書いたが、彼女は病院に勤めており、マッサージは「内職」なので、日曜か、平日朝の8時半から10時までの限定サーヴィスである。
頭の先から爪の先まで、まんべんなくオイルを塗られてのマッサージを受けたあと、しばらく放置してシャワーを浴びる。
さて今日は、何としても日本に送らねばならない原稿があり、午前中には仕上げたいと思っていた。
しかし、なんだかテレ〜ンとした気分。いかん。と思っていた矢先にエミさんからランチ&ショッピングのお誘いの電話。一瞬、躊躇するが、真剣にやれば1時間ですませられる仕事だとわかっている。すませようじゃないか。ということで、「じゃ、12時半ね!」と快諾。
はちまき気分(?)でコンピュータに向かい、結構な集中力で仕上げて後、着替えて化粧して、準備OK。
ここしばらく、「締め切りに追われる仕事」から遠く離れているので、どうにも気分が緩みがちだが、デリーに引っ越して落ち着いたら、褌(ふんどし)の紐(ひも)を締め直して仕事に取り組もうと思ってはいるわけで、そろそろリハビリテーションを始めるころかもしれない。
■優雅なんだかどうだかよくわからん地中海ランチ
「ここは、ギリシャの島?」
と、ちょっとだけ思わせる、光と影のコントラストが映える内装が地中海的な"Olive Beach"へ。我が行きつけの肉屋、Bumburiesにほど近い、アショクナガールというエリアにある。
まずはモクテル(Mocktails: ノンアルコールのカクテル)を、ということで、わたしはジンジャー&ミントのなんたら、を注文。小豆を添えたら宇治金時、みたいな様子のモクテル。一口飲んだら「……塩辛い?」。二口飲んでも「……塩辛い?」。
ウエイターを呼び止め、「これ、砂糖と塩、間違ってる訳じゃないよね? なんかソルティーなんだけど」と言って取り替えてもらう。すると、2度目に来たのは、明らかに、別のグラスに半分を移し、スプライトで半分薄めた、という味と見た目のモクテル。味は悪くないが、見た目が汚いし、努力のあとが見られないのがいやだ。
一方、エミさんのグアヴァなんたらは甘くてクリーミーでおいしい。「もう、これと同じの、ちょうだい」と、再注文。ところが、3度目はバーテンダー自ら、きちんと作り直したものを持って来た。
あの塩味は、ほんのちょっと、味を引き立てるためにいれるべきものだったのです、でもどうやら入れすぎたのです、との言い訳。ぜんざいに「ひとつまみ」の塩を入れる感覚ね。でも多分、それが、「ひとにぎり」だったのね。
さて、3度目のそれは、見た目はOKだったが、飲み進むうち、甘い。どんどん甘い。混ぜたらよりいっそう甘い。底の方はシロップだらけだという味。食のストライクゾーンが広いわたしだが、さすがに飲み干せず。でもね、インドだもの。こんなことも、ありなのよ。ノープロブレムよもう。
さて、料理はサラダやサンドイッチ(ブルスケッタ)、リゾットをオーダーしてシェアする。マッシュルームのリゾットが最もおいしかった。
ちなみに食事中、視界の隅にするするする、と横切る黒い物体が認識された。まさかゴキブリ?! わたしはゴキブリが嫌いなのにどうしてくれよう! と刹那、凍結する。無論、好きな人は稀だろうけれど。
エミさんと同時にその壁方向に視線を移す。再び黒い物体がササ〜ッと横切った。ネズミだ! よかった、ゴキブリじゃなかった! って安心している場合じゃないのね。
幸い、エミさんもゴキブリがだめで「ネズミの方がまだまし派」だったからよかったが、エミさんの夫のショーンはネズミがダメらしく、「彼がいたら飛び上がっていたと思う」とのこと。
緑の多いバンガロア。最近は急速に造成が進んでいる故、ネズミたちも住処をなくしてあちこちに出没するのかもしれない。そういや、母とマイソールに行ったときにも、食堂の天井の梁をネズミがタタ〜ッと走り抜けたものだ。
ま、マンハッタンの地下鉄ホームなどでしばしば目撃される巨大なドブネズミに比べると、ここのネズミは手のひらサイズで小さいからまだましとも言えよう。
ウエイターを呼び、「あの方向に、ネズミが逃げたから。確実に、だけど静かに、捕獲してね」と依頼する。インドの労働青年らは、なにかっていうと数人が寄り集まって、やんややんや言いながら仲良く一つの業務を遂行するからね。ウエイター数人で捕獲を楽しまれても困るので、念のため「静かに」と。
■コマーシャルストリートでインド的ジュエリーを求める。
そんなわけで、おしゃべりも楽しく、すてきなランチタイムのあとは、その近所にあるブティックに立ち寄り、その後コマーシャルストリートへ。実は昨日、インディラナガールで買い物をしているとき、エミさんもわたしも「足の指輪」を求めているということがわかった。ところがその場では気に入ったものが見つからなかった。
エミさん曰く、コマーシャルストリートにいい店があるとのことだったので、本日、出かけたのだった。
そこは"KUSUMA HARANATH JEWELLERS"という名のシルヴァー製品の専門店で、セミ・プレシャスストーン(半貴石)が埋め込まれたジュエリーも数多く展示されてる。ネックレスにペンダント、イアリングにバングル、指輪、アンクレットと、ごちゃごちゃに展示されている中から、「これだ」と思う物を発見するのはなかなかに大変だが、同時に楽しい作業でもある。
狭苦しい店内。天井ではファンが猛烈な勢いで回っているからコンタクトレンズが乾いて仕方ない。更には地元のガールズが押し寄せて来て窮屈だ。しかし、せっかくだから足の指輪は必ず購入したい。
あれでもない、これでもないと、見比べ、より抜き、2種類を選ぶ。その他、ペンダントヘッド2種、イアリングもいいものを見つけて購入。このぐちゃぐちゃに紛れていると海千山千の商品群だが、きちんとディスプレイすればそこそこの値がつけらそうな、いい感じの
物が結構ある。
マンハッタンのコリアタウンの卸屋街で10ドルで売られている物が、ミッドタウンのバーグドルフグッドマンで100ドルで売られている、というのと同じような感じ。
さて、買い物を終える頃、大雨が降り出した。最近は夕方になると、激しい夕立が降る。短い夏が終わり、いよいよ雨期の到来なのだ。
今日は雨ばかりでなく、風も激しい。
ところで、翌朝の新聞に、風で折れた大樹の枝の下敷きになり、父子が死亡したとのニュースがあった。数カ月前も女子大生が同様の事故で死亡した。
緑が多い分、木枝が折れる確率も高い。大樹の下は雨宿りに好適だが、風の強い日は近寄らないようにしたいものである。無論、雨が降るのは決まって5時前後からの30分。その間は建物の中にいるのが無難であろう。