■シンガポール経由で香港到着。初日は四川料理
27日の午後、香港に到着した。空港から地下鉄で市街へと向かう。今回の滞在先も、九龍島ではなく香港島。アルヴィンドのオフィスがあるセントラルに近いアドミラルティ(金鐘)にあるホテルだ。
前回は雨降りだったため車窓からの眺めが悪かったが、今日は道中の風景を楽しみながら行く。香港はバンガロールに比べると遥かに蒸し暑い。
ホテルにチェックインしたあとは、早速プールへ泳ぎに行く。なにしろ、深夜にバンガロールを出発して以来、シンガポールまでの数時間と、シンガポールから香港までの数時間のフライトで、ほんの少し寝ただけだから、疲れている。こんなときには、泳いで体調を整えるのが一番である。
泳いでさっぱりしたあとは、ホテルに隣接するパシフィックプレイスというショッピングモールへ。建物の外に出ることなくモールに直行できるのがとても便利。香港は今、セールのシーズンらしく、あちこちでディスカウントの表示が見られるが、取りあえずはウインドーショッピング。
インド価格に慣れていると、久々に見る高級ブランドのブティックなどの価格がとてつもなく高く思えて、すんなり通過してしまえるところがいいような寂しいような……。
さて、この日の夕餉は四川料理を食べに行った。麻婆豆腐にエビチリ、チンゲンサイのガーリック炒め。相当にスパイシーだ。
わたしは辛い料理は好きで、問題なく食べられるが、アルヴィンドは好きだがあまり辛みに強くない。ちなみに義父ロメイシュは、ちょっとでも辛いものを口にすると汗をかいて、たいへんである。親子揃ってインド人らしからぬ、二人である。
さて、辛みに強くないにもかかわらず、マイハニーは麻婆豆腐が食べたいと主張するので注文したが、やはり彼には辛すぎたようだ。唐辛子に加え黒こしょうも利いている。涙目になりながら、お茶をがぶがぶ飲みながら、「おいしいよね!」と負けん気を見せながら、食べていた。
さて、明日から夫は出社である。妻はヴァケーションである。お互い、がんばろう!
■雨の一日。モールを散策し、米を買い、今夜は北京料理
あいにく翌日28日は、雨である。しかし、モールが隣接しているので、外へ出なくても歩き回れるのがよい。
朝食ブッフェは朝粥が美味である。スモークサーモンもおいしい。朝から飛ばしすぎないように、ほどほどを食したあと、モールへ出かける。モールの地下に、インターナショナルなスーパーマーケットがあるのを、夕べ発見しておいた。
衣服その他は眺めるばかりで、ついにはスーパーマーケットへ。そうして今回の香港旅の目的であった(のか?)、日本米を早速購入。ホテルまで配達してくれるというので、重量を心配することもない。
ちなみにバンガロールから香港までのシンガポール航空は、ビジネスクラスでもチェックインの荷物は一人30kgまでと少なめ。これでは大した量を買えないではないかと一瞬、落胆したが、じっくりと確認したところ、夫がスターアライアランスのゴールドメンバー、わたしがブロンズメンバーに付き、それぞれ30kg、10kgの追加が可能となった。ふふふ。
米国時代はカリフォルニア米(日本の短粒米)が手に入っていたので、米に飢えることはなく、同時にそのありがたみを実感することもなかった。ところがインドに来て、よ〜くわかった。わたしには、日本の米が必要だと。いや、カリフォルニア米でもいいのだ。日本的な短粒米であれば。
米と醤油さえあれば、やっていける。みりんと料理酒、味噌があればなおよい。インド移住後半年を経て、そんな心境である。そりゃあ、新鮮な魚が欲しい、刺身が食べたいなどと欲を言えばきりがない。そんなものは、たまに食べられればそれでいいのだ。
そんなわけで、日本米。そのスーパーマーケットには、米国時代によく食べた懐かしの「田牧米(カリフォルニア産アキタコマチ)」があった。虫がつくのを避けるために、小さな袋入り(5ポンド、約2.26キロ)を4つカートに入れる。その時点で小さな袋入りが売り切れてしまい、もう一つ、10ポンド入りを買った。計15キロの米。
今日のところは、このくらいにしといたろか。
と、米のコーナーを離れて後、あっちへふらふら、こっちへふらふら、パン粉、きな粉に讃岐うどん、ハーブティーにカカオパウダー、片栗粉にせんべい、おかき、あれこれ購入し、幸せである。香港へ、なにしに来ているのだろうか、などと込み入ったことを考えるのはよそうと思う。
さて、この日の夕食は、仕事を終えたアルヴィンドと合流して、北京料理の店へ。ダックとポークのグリル(バーベキュー)の盛り合わせ、シーフードの載った揚げ麺、そしてチャイニーズブロッコリのガーリック炒めを注文する。
今日の料理は、昨日よりもずっとおいしい。脂っこいのが気になるが、インドでは食べられない料理ばかりだ。せっかくだから食べておきたい。今日は夫も本音で「おいしい!」と喜んでいた。
さて、明朝もちゃんとヨガをやって(ヨガマットを持参してるのよ)、プールで泳いだりして、体調、胃腸万全の態勢で、香港滞在を満喫しようと思う。