昨日は終日、インド都市部の傾向について、調べものをしていた。デリー、ムンバイ、コルカタ、バンガロールなどばかりでなく、インド各地の各都市が、猛烈な速度で変貌している。
インフラストラクチャーの不備や貧困層のあえぎや、法令の杜撰や、尽きない諸問題をなぎ倒しながら、なぎ倒しながら、金はどしどし流れ込み、オフィスにモールにアパートメント。ビルはどしどし建築されて、新しい街は次々に生まれ。
知るほどに、じっくりと考察したいことがらが、続々と出てくるこの国。移住以来、10カ月もたつというのに、まだまだ知らないことばかりで、もうとても、今世だけでは手に負えない。インド以外にも当然ながら、訪れたい国は、土地は、ごまんとあるというのに。
さてさて、今日もクッキングクラス。本日は、新しいメニュー。早くも第7回である。
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ミューズ・クッキングクラス 【第7回】
今回は、すでに講習した手作りパニール(カッテージチーズ)やマトンカレーをアレンジした料理を学びます。トマトとヨーグルトのソースがマイルドなパニールは、子供にも喜ばれる風味のよさ。また、ホウレンソウで味付けするマトンは、匂いが気にならずマイルドで健康的です。今回もマトンは、Bamburiesの骨付き肉(チョップ)を使用します。
●骨付きマトンのホウレンソウカレー
マトンチョップをホウレンソウのカレーで煮込んだ料理です。骨なしのマトン肉でも作れますが、骨付きの方がカレーに旨味が出るのでお勧めです。最後に圧力鍋で火を通すと、肉が比較的柔らかになります。
●トマトソースのパニール(自家製カッテージチーズ)
パニールといえば、ホウレンソウのカレー「パラックパニール」が一般的ですが、ほのかな酸味とトマトの風味が調和したトマトソースのパニールも格別です。パニールは今回も牛乳を沸騰させて作る「手作り」を用います。
●グリーンピース入りの炊き込みご飯
グリーンピースとタマネギのソテーを加え、軽く味付けた炊き込みご飯。各種インド料理に合うシンプルなおいしさです。
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そろそろ、ココナッツを使った料理をバナナの葉に載せて食べる南インド風の料理や、朝食メニュー、スナックメニューなど、「北インド家庭料理」とは目先の違った料理の講習もはじめたいと思う。
南インド料理はモハン師匠も未熟なので、義姉スジャータのアドヴァイスを仰ぎつつ、マダム自ら、日本人の嗜好に合うレシピを編み出したいものだ。
今日のクッキングクラスは、スジャータも参加。自宅で仕事をしていたアルヴィンドも、途中でランチに参席。
アルヴィンドがスジャータに、夕べのモハンの「幽霊話」をする。
スジャータ曰く、山村部の人たちにとって「幽霊」の存在はとても身近で、しばしば見られるものらしい。普通に語られるものらしい。
もう、ますます、この国の混沌が興味深い。ヒンドゥーの神々の個性と奇妙や、日常の中の霊魂や……。
夜は七尾和晃氏の著書、第二作目『銀座の怪人』を読了した。言葉を失っている。この本は、もっと多くの日本人に読まれるべきだ。
多くの日本人の根底に流れているとおぼしき、欧米崇拝(もしくはコンプレックス)の傾向が、インドをはじめ、「経済的に」途上国である国々への蔑視、軽視と表裏一体であることが、間接的に読み取れるようでもあり……、いや、この本に、そういうことは書かれていないのだが……。
改めて、『銀座の怪人』については、書きたいと思う。