本当に、いい出張だった。
デリー、ムンバイともに、いいドライヴァーに恵まれたのも、よかった。無論、事前に念入りな手配をしていたけれど、念入りにしていても、恵まれないのがインドなので。
ちなみに写真は、昨日のランチ。仕事の内容は、食とは関係なかったのだが、クライアント氏のインド料理に対する好奇心が高く、さまざまなインド料理を試してみたいということで、ややローカル系のレストランにもお連れした次第。
旅行に慣れていらっしゃる上、胃腸も強い方だったのがよかった。無論、清潔そうなお店にお連れしたものの、ホテルの高級店では味わえない、ローカルの味覚を楽しんでもらえた。
今回の仕事に限らず、インドのあらゆる実情を、その善し悪しを、偏りなく伝えることが大切である。
同時に日本の人々に、なるたけインドに「好印象」を持っていただきたいと思う。更に言えば、「異文化への敬意」をも持っていただきたいと思う。なにしろここは、わたしの夫、家族の住む国である。
インド人の夫、家族を持ち、インドに住んでいる自分について、考える。
この1週間、「仕事」というフィルターを通して、今までは見え難かったインドを、異なる視点から見られたことは、仕事を超えた部分で幸運だった。インドにまた、深入りできた気がする。
それにしても、知れば知るほど、知るべきを知り、その知るべきは尽きず、途方に暮れるインドではある。
夫と同じ便で帰宅して、モハンに出迎えられ、温かいチキンスープと魚のコロッケ(新レシピ)、トーストの軽い夕食。我が家がやっぱり、落ち着くのである。
さて、明日からまた、いつも通りの、しかしいつもとは違う毎日が始まる。