左上:マホガニー、右上:ローズウッド、左下:ティーク(チーク)、それぞれ我が家の家具の一部写真と、右下:ベニアの見本である。インドでは合板ではない、木材をそのまま使用した家具も、未だ手頃な値段で入手できる。
従って、我が家の現在の家具の殆どは、マホガニー(ちなみにこれらはインドネシア製)、ティーク(チーク)、そして一部(というか一つ)、ローズウッドである。
クローゼットなどの素材について、学んでいる。一番よいのは、やはり本当の木材をそのまま使うことだ。が、それでは莫大な予算が必要となる。従っては、合板 (Plywood)の表面にベニア(Veneer)を施したものを使用することにする。
ベニアとは、本物の木材を薄く切ったもので、それを合板の上に貼付け、色や光沢をつける。つまり、表面は「本物の木」となるわけだ。下の写真は、そのベニアの見本である。さまざまな種類があり、種類によって、値段も異なる。
調べたところによると、このベニアを日本では、「天然木化粧合板」と呼ばれるらしい。すでにこのベニアですら高級品となっており、たいていが人工的に木目を描いたクロス、プリント紙、塩化ビニールなどが用いられているらしい。
天然木化粧合板を多用しない理由については、木材の安定供給や大量生産が困難である、といった理由もあるらしいが、木目調ではなく無機質なデザインが好まれるようになったことに加え、日本人の多くは「木目がきれいに揃っている」ものを好む傾向があるらしい。
少なくとも欧米などでは、節などが見える「自然の木目」が好まれていると思うのだが、国民性だろうか。わたし自身は、モダンな家具や無機質なインテリアは、あまり好きではなく、自然の木目の方が好みである。
さて、我が家では、本当なら木目がきれいで質感のよいローズウッドを表面に貼付けたいところではあるが、ローズウッドは最も高級品なので、ティークでいくことにした。色合いは、他の家具にあわせてやや深めにいれてもらう。
キッチンは明るくしたいので、オフホワイト系の素材を選ぶ。ウォータープルーフにラミネート加工されたものを使用する予定だ。オフホワイト系といっても、またさまざまな種類がある。イマジネーションを駆使して、実際のキッチンに当てはめた状況を連想し、選ぶ。
実際のところ、出来上がってしまえば、どれも大差ないような気がするのだが、選択肢が広いと、またしても悩ませられるというものだ。