やっぱり、ときには早朝ラッセルマーケットで魚市場を攻めるべきだと痛感する昨今。魚介類の登場で、食卓が華やかだ。上の写真は、一日の夕餉ではない。別々の日の記録である。2種の魚介類を一度に供するなんて、贅沢すぎる。
左は、クッキングクラスでもおなじみの家政夫モハン作エビカレー。自分はエビを食べられないくせに、おいしいカレーを作るところがミステリー。でも、下処理はわたしがやる。
インゲンとナスの炒め物は、彼に指示して作ってもらったが、ナスへの火の通りが浅いのが難。炒め直してもらうのも面倒なので、我慢して食べる。
で、ころころと怪しげな物体。これはサトイモだ。Namdarisで買った。日本ものに比べると、かなり小さいし形も不揃いである。
「きれいに洗って、茹でて、皮をむいておいて。あとで味付けをするから」
とモハンに託しておいたのだが、マダム書斎にこもったきり、サトイモのことは忘れていた。さて夕飯、というときになって、モハンが、器にこんもりとサトイモを盛り、「マダム、これ、どうしますか? 塩ですか?」と塩を携え持って来た。
もう、早く言えよ早く!
と思うが、通常、仕事中のわたしは殺気立っており(集中しており)、声をかけられても無愛想だから声をかけたくなかったのに違いない。
調理するのが面倒だったので、ただ、醤油やらマヨネーズやらをつけながら「サラダ風」に、食べる。このサトイモが意外にうまいのだ。夫は嫌いかもしれんと思ったが、喜んで食べた。この山盛りのサトイモを二人で食べ尽くした。食べ過ぎ?
そして右の魚。ポムフレット (pomfret)。これはおいしい!! やっぱり、インドで食べられる魚で最もおいしいものは、このポムフレットすなわちマナガツオだ。
我が家は魚を丸ごと食べるのを好むため、頭も必ず残す。マイハニーは日本人の生まれ変わりか、あるいはそれ以上に熱心に、魚をきれいに隅々まで食べるのだ。彼の食べ物にかける情熱には脱帽なのだ。
内臓とエラのところをとりのぞいたばかりの魚をきれいに拭いて、表面にオリーヴオイルを塗り付け、塩こしょうしただけ。それをオーヴンでこんがりと焼く。オリーヴオイルを塗るだけで「地中海料理」な気分になる。
ここで醤油などを用いたり、大根おろしを添えたりした日には、ごはんは茶碗に盛るべきだと思われる。
だいたい箸を使う時点で、茶碗に盛れよ、とも思う。