目覚めれば、早速、筋肉痛。大腿部&ふくらはぎが痛い。翌日に反応が出るとは、なかなかに若々しいではないか。
タイルワークやら庭仕事やらレンガ仕事をやっている間にも、インドの世の中ではさまざまなことが起こっている。印象に残る新聞記事のことなども、自分の記憶にとどめるためにも、本当はもっと記録したいのだが、なかなかそこまで余裕がなく。
●最近は、無計画な樹木伐採にストップがかかり、「木を守ろう」の風潮が高まっているバンガロール。とはいえ、道路拡張のためには、木が邪魔だ。自治体から「切るのではなく、移植を」との指令が出て、しかし困っているのは業者。深く根を張った大樹は、地中ケーブルなどに絡まって、1本をきれいに抜くのにも相当の手間のようだ。ゆえに、工事が長引く。渋滞が悪化する。
●数週間前の日曜日。バンガロールの中心部にあるガルーダモールのエスカレータ4階から、6歳の男の子が転落して死亡した。家族や親戚の目の前で。ガルーダモールの上階には映画館があり、日曜ともなると、たいへんな混雑だ。かつてここでの日曜日を経験したわたしは、「将棋倒し」になることを恐れたと同時に、エレベータが壊れるんじゃないか危惧した。なにしろ、人間(じんかん)距離が狭いインド。人々がぎっしりと詰めて乗るから恐ろしい。先日、安全対策のためであろう、防護ネットが張られていた。
●マイクロソフトがバンガロールにハイエンドのコンピュータ学校を設立するらしい。
●グラスコー空港での自爆テロ未遂。実行犯を含む容疑者数名は、バンガロール出身のムスリム男性らだということで、連日新聞各紙は彼に関する記事を取り上げている。これに関しても、書きたいことがあれこれとあるのだが……割愛。
●働く子供たちのことが、気になる。都合600個のレンガに、ひとつひとつ触れながら庭作りをしつつ、レンガ工場で働く無数の子供たちのことを思う。小さな身体に、この重たいレンガをいくつも抱え、来る日も来る日も。実はレンガ業者にアパートメントまでの配達を頼めなかったのは、配達して来たのが、まだ10歳にもならぬ、子供だったからだ。
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Anyway.
午後、母を伴い、Spa.ceへ。これまでも幾度か記したが、旧自宅の向かい、Cunningham Road沿いにあるスパ&サロンだ。母はヘアカラーとヘアカット、わたしはフェイシャル&マッサージである。
わたしはここで髪を切ったことはないのだが、このごろアルヴィンドが通っており、なかなかにいい具合なので、母にも勧めた次第。前回、Le Meridianのf-salonでも、なかなかいい感じに仕上げてもらっていたが、今日はまた新しいところにチャレンジなのである。
その前に、向かいのMasala Houseでランチ。主には前回同様、タンドーリものを注文。インド料理の外食で、グレービーもの(カレー系)はどうにもヘヴィーかつリッチなものが多い。クリームやギーなどがたっぷりはいっているせいだ。
普段、愛妻によるヘルシーな料理を食べ慣れているマイハニーは、おでぶの割に、胃腸が弱く、外食インド料理を食べると、決まって具合が悪くなる。しばしば、吐く(失礼)。この店のダル(豆煮込み)にもかつてやられた。
対策としては、タンドーリなどのグリル系を多めに注文すること。
そしてカレー、グレービー系を頼むときは、いちおう、「クリームやギーを減らせますか?」と聞いてみること。
今日もその作戦を試みたところ、パラック(ホウレンソウ)とコーンのカレーなら調整がきくとのことで、あっさり家庭風の料理を出してくれた。
クリームやギーがたっぷりはいると、風味がまろやかになりおいしく感じるが、超高カロリーである。インド料理はやはり、家庭で自分の好みに合わせて作るのがよい。
ところで昨今の我が家の食卓であるが、料理人モハンのなきあと、週に一度は彼のレシピを参考に、自分なりの味付けて北インド家庭料理を作っている。
自分で作るパニール(豆腐状のカッテージチーズ)はまろやかで美味だし、トマトたっぷり、ヨーグルトを効かせたチキンカレーもいい。チャパティはなかなか上達が見られぬが、これも慣れであろう。
彼が避けていた市販のガラムマサラなど、ちょっと辛みが強いものを手軽に使ってみたり、南インド料理によく使われるカレーリーフやココナッツミルクなども用いて、バラエティを豊かにしている。味覚の発見があって、なかなかに楽しいものだ。
さてさて、またしても話が長くなったが、母は髪を整え、わたしは顔と身体を調え、帰路についた。母は夕方から、日本人マダムに誘われて、お知り合いの結婚式に参加するべく外出した。
わたしはといえば、夕方より昨日の残りのレンガで庭作りを行い(マッサージは「焼け石に水」状態)、日暮れまでには庭をほとんど完成させた。
ところで上の大きな写真は、本日、Cunningham Roadで見かけた、引っ越しのプージャー(儀礼)の様子。聖なる「牛」が連れて来られている。晴れの日に際し洗ってもらったのか、めずらしくきれいな牛である。