娘夫婦は2階で、わたしは1階のダイニングルームで一人ペンをとる。
今週は、なんとなく忙しい毎日だった。
12日は髪を染め、カットをしてもらいに行き、その夜はH夫人のお誘いでイスラムの結婚式(セレモニー)に連れて行ってもらう。
車で走ること1時間近く、夜の町並みを抜け、広いホールのようなところに着く。たくさんの人々が着飾り、わたしたちは「何者かが来たぞ」という感じで、ジロジロと眺められる。
子供たちはすぐに近づいて来て、これまたジロジロと見たり、話しかけて来たり、騒々しい。
花嫁は、悲しい顔をして、静々と登場する。銀ぴかのイスに座り、うつむきかげんで、じーっとしている。
会場は男女別々で、食事は別のところでしている様子がうかがえる。
責任者のような男性が現れ、食事をどうぞと特別な部屋に招かれる。手を洗う水を用意してくれたり、数人がかりで男性がもてなしてくれる。
花嫁花婿は、今日この式で初めて会った見合いだそうだ。わたしの母などは親の決めた見合いで結婚したらしいが、この年のわたしでさえ、理解しがたい習慣だと思った。
13日は、午後よりH夫人とT夫人が来訪。ペインティングをしてみたいとのこと。バラなどを描いてみる。お二人にも、ポストカードに一輪ずつ描いていただく。とてもお上手で、楽しまれたようだ。
14日、昨日の夜は、スジャータ夫婦と娘の友人夫婦が来訪、夜のお食事会。お持ちいただいたお料理や娘の手作りの料理、どれも美味。
ワインを飲み、おしゃべりをして、楽しい一夜が過ぎて行く。
パーティに慣れているせいか、娘はとにかくてきぱきとさばけて、物事が進行するさまは、驚きのひとことに尽きる。
楽しい一夜にまたも感謝。そして今、日曜日。あー。静かでのんびりと、インドの日々が去ってゆく。早くも1カ月が過ぎました。