●INDIA NIGHTで踊る夕べ
昨夜は、OWC主催のイヴェント、INDIA NIGHTへ参加するべく、ホテルGRAND ASHOKへと赴いた。
アルヴィンドがムンバイ出張から戻って来たのは午後4時すぎ。疲労困憊につき、ゆっくりとくつろぎたいのに加え、またしても大切なクリケットの試合があるという。
TVを見たいから、パーティーには参加したくないという。しかしチケットはもう購入している。ぐずぐず言う彼を説き伏せて、午後7時過ぎに家を出たのだった。
そのバーは、インドの衣服に身を包んだ100名ほどの異邦人たちで、すでに埋め尽くされていた。
みな、艶やかなサリーやレンガーチョリー、サルワールなどを着ている。
インド人ばかりのパーティーとは異なるユニークな着こなしが見られ、興味深い。
選んでいる色柄、デザイン、身につけているジュエリーなどから、各自の個性が伺われ、人々の様子を見ているだけでも楽しい。
身体のメリハリが美しい、南米系の女性たち数名のサリー姿が、特にすてきだった。
アルヴィンドはと言えば、ひとまずの集合場所が「バー」で、テレビが設置してあるのをいいことに、しばらくは気もそぞろでクリケットの試合を見ていた。しかし途中からは、皆がインド服を着ているのを目にして、
「僕もインド服を買わなければ」
との思いを新たにしていた。結婚式に着た衣装と寝間着用のクルタ・パジャマ以外、インド服は部屋着しか持っていないのだ。
9時近くになり、今度は場所をバンケットルームに移しての、ディナー&ダンスパーティー。
インド各地の料理が混在したブッフェ形式の夕食。バラエティに富んでおり、おいしい料理も多かった。
食事が一段落したころ、バンガロールのボリウッドダンスのクラスに通うOWCメンバーによるダンスが披露された。
一時期、わたしも通っていたダンスクラスだ。
無論、時間の都合がつかないことが多いのに加え、「腰痛」が悪化したこともあり、数カ月で辞めてしまったのだが。しかし、音楽が流れると、たちまち血が騒ぐ。
アルヴィンドはといえば、途中でパーティを抜け出して、バーへクリケットの試合を見に行っていたが(呆れる)、インドが勝利を収めたのを見届けてのち、ちょうどボリウッドダンスが佳境にさしかかったころに戻って来た。
10時をすぎてあたりからは、みなが入り交じってのダンス、ダンス、ダンス。
実は今日、まだ一度しか着る機会のなかったこの白いサリーを、どうしても着たかった。しかしこのサリーはデザイン上、かなりかかとの高い靴でなければ着こなせないため、「踊らない」つもりでいた。
10センチはあるヒールで身長も175センチ超状態。しかも板のステージ。にもかかわらず、音楽を聞いた途端、踊らずにはいられなくなってしまった。
「今回の出張は、一段とストレスフルだったんだよ。ダンスなんて、興味ない。家にいたい」
と言っていたハニーもまた、ラヴリーなガールズに囲まれて、いつものごとく「機械仕掛けのクマのぬいぐるみ」みたいなようすで、たいそう楽しそうに踊っていた。
ところでバンガロールは条例により、11時半になると飲食店の営業は終了する。踊りや音楽も、バーもクラブも、11時半で終了だ。
そんな「頑固親父」みたいな条例が、むしろ有り難く感じるこのごろ。深夜まで調子に乗って遊んでいると、翌日に堪えるからね。
それにしても、後日の、身体の節々の痛みが懸念される。
ところでバンガロールには、あれこれと「頑固親父条例」がある。子ども(確か16歳以下)の学校での携帯電話所持禁止とか。この間は午後8時以降の女子労働を禁止すると言い出し、しかし市民の大反対にあって却下されていた。
この件に関しては、またいろいろと書きたいことがあるのだが、またいつか機会があれば。
●ヴァラダラジャン宅で平和ランチ
上の緑の写真は、義姉スジャータ&ラグヴァンが暮らすIIS(インド科学大学)のキャンパスだ。ここはいつ訪れても緑が豊かで、本当に平和だ。
スジャータたちはIIS教授のための宿舎のようなところに住んでいるのだが、住居のすぐ目の前に、なぜかバドミントンコートがあるのである。
ネットも持参すればよかった、とアルヴィンドは悔やみつつも、3人で白熱の試合を展開し始めた。
わたしは、見学。日差しが鋭いし、夕べは夜更かししたしで、お疲れ気味だったのだ。
途中からラグヴァンの従姉妹のモナも加わり、1時間ほどもやっていた。
わたしはお腹が空いて仕方なかった。
今日のメインディッシュはこんがり焼けたポークのグリル。
それからトマトのサラダやオニオンのグリル、インゲンなど。どれも、とてもおいしい。
ヴェジタリアンも多く、食事にあれこれと制限のある家庭が多いインドにあって、こうして毎度、肉やら魚やら、好みのものをみなでおいしく食べられるというのは、本当に幸運なことだと思う。
ところでモナは、コルカタの私立学校で教師をしている。マルワリ(商業のコミュニティ)の子供たちを教えているそうで、その話がとても興味深かった。
あれこれと、自分の記憶にとどめておくためにも記しておきたいことがあるが、今日もまた追いつかない。