目覚め、庭へ出れば、雨上がりの中空を無数の赤とんぼが飛び交い、緑から雫がしたたり、カエルたちが飛び跳ね、大輪の白いハイビスカスが雨に濡れてうつむいている。
今日は祝日でメイドは2連休。午を過ぎてもしんとしていて、こんなに静かな土曜日を過ごしたのは、いったいいつ以来だろうと思う。どうしてこんなに静かなんだろう……と思ったら、そうだアルヴィンドが出張中なのだった。
夕方にはムンバイから帰って来て、今夜は二人でイヴェントへ出かける。それまでの数時間を、おいしいダージリンを煎れて、おいしいチョコレートを食べながら、本を読んだり、こうして文字を連ねたり、幸せなひととき。
モルディヴから戻って以来の数日もまた、めまぐるしく過ぎて行った。
久しぶりにOWCのCoffee Morning へ出かけた。毎度、新しい会員が増えているようだ。バンガロールの外国人居住者増加率の目まぐるしさといったらない。
そういえば、アルヴィンドが出張中なのを幸いとばかり、日本人マダムの招きを受け、夕食をごちそうになったりもした。デリーからの友人が泊まりに来たり、例のVia Milanoへランチに出かけたり。
なんだか遊んでばかりの数日だ。
コラマンガラまでは少々遠いが、やはりVia Milanoのイタリアンはとてもおいしい。
ランチタイムとはいえ、しかしゲストはほとんどなく、「もしもお忙しくなければ」と、シェフのパオロ氏を呼んでもらい、お勧めの料理などを尋ねた。
ここはインド。特にシーフードなどは、いつも同じように品質のいい素材が入っているとも限らないので、一応シェフに尋ねてお勧めを聞くのが無難なのだ。
いくつかの料理を注文して、4人でシェアしながら楽しんだ。おいしかった。
ここ数日。机に向かえば、仕事の合間についつい何度も海の写真を見直したりして、海の余韻に浸りつつ。自分の撮った写真をこんなに何度も見直すのは、はじめてのことかもしれない。
ありがちな、海の写真ながら、それらの風景にすっかり情が移ってしまったのだ。
これまでも、グランドケイマンやターコス&カイコスといったカリブの島や、ハワイ(カウアイ島だけ)などに訪れ、麗しい海を見て来たけれど、モルディヴの美しさと、「孤島感覚」は、格別だった。
尤も、体質的にはビーチに不向きな我。
シュノーケリングのあとはしばらく吐き気や頭痛がしたり、日焼けアレルギーがあるため日焼け止めをぬっていても肌に発疹が出て、実は今でも就寝時にはかゆみが発生する。
珊瑚礁でうっかり削ってしまった脛には全長7センチほどの擦り傷ができてしまってちっとも治らないし、何かと身体的苦痛を与えられている。しかし、にも関わらず、また近々行きたい。
今、このブログに新しい機能を発見した。絵文字が使えるようになったらしい。顔文字やら絵文字やら、自分で使おうとは思わないのだが、といいながら、見ていると、なかなかにおもしろいな。
昨日はちょっと飲み過ぎちゃいました
そうだそうだ、今日はお母さんの誕生日。お母さん、おめでと〜! いただきま〜す!
夜はハニーとおめかししてパーティーに行きます。 踊って来るね〜
……こういうの使うと、異なる人格が簡単に憑依するところがたまらんね。
さて、正気に戻って。
このごろはまた、インドはお祭りシーズンまっさかり。詳細を書くのは面倒なので、去年の記事を参考に。下の写真は、今朝の我がアパートメントの様子。地下の駐車場で、クルマや電気室(?)で、お祓いのようなプジャー(儀礼)が行われているところ。
アパートメントのメンテナンス会社で働いている「お掃除部隊」の女性たち。
今日はきれいに着飾っている。
我が家は未だ不経済なタクシーサーヴィスを利用しており、家を買っておきながら自家用車を買っていない。
従っては自分の家ではお祓いはやらない。わたしたちが利用している車は、タクシー会社が独自でやっているようである。
それにしても、大きなバナナの葉や、ココナツや、スイカや、線香や、米菓子や……。
毎度楽しい、インドのプジャー。
さてさて、週末があけたら、火曜日にはまたニューヨーク。
戻って来るころには11月。今度は、一年で最も大きな祝祭日、ディワリがやってくる。そうこうしているうちに、クリスマスツリーを出す時節。
結構、楽しいな。絵文字。