脱ムンバイも無事終了し、一昨日11日の夜、バンガロールに戻って来た。バンガロール空港に降り立ち、その軽くて涼しげな空気に包まれると、いつも本当に、心底リラックスする。
家に戻れば、メイドのプレシラがクリスマスツリーを用意しておいてくれて、ようやくクリスマス気分を味わう。しかし今が12月で、年の瀬だということが、少しもピンとこない。
一昨日は、車をバンガロールへ運んでもらうべく業者に来てもらったり、最後の片付けをしたり、スーツケースに荷物を詰め込んだりしたあと、夕方の便に乗るべく、家を出た。
ムンバイ空港。
また来月早々に来るのだが、ともあれお別れ気分のムンバイ空港だ。エントランスにて、いつも撮りたかったが隠し撮るチャンスを逸していた「怖すぎる光景」を激写することができた。
とお思いの方。上の写真を拡大して差し上げましょう。
昨年のムンバイ同時多発テロ以来、インド各地の空港で見られるこの光景。空港のみならず。高級ホテルなどでも一般的な光景だ。AK47、カラシニコフのある風景は、インド生活の一部である。
空港ではこのようなブースが設けられ、いつでも狙撃できるよう、銃が台に載せてある。台の波波なシェイプが手作りっぽくてインド的だ。いや、言いたいのはそういうことではない。タクシーを降り、毎度この銃口の前を通過しなければならないのが、いや〜な感じなのである。
いや〜な感じを通り越して、やめてほしいもう一つの光景がある。
まだ激写するに至っていないが、それは椅子に座った兵士が、カラシニコフの銃口を上にして、地面と垂直に置き、銃口の上にてのひらを、そしてその上に顎を載せてくつろいでいる姿だ。
おわかりいただけるだろうか。
安全装置がかかっているのだろうが、あまりにも、見たくない光景である。銃が暴発したら、頭がぶっ飛ぶぞ。と想像するだけでおそろしい。暴発しないんだろうけれど。
さて、飛行機は、荷物が多いことからビジネスクラスにアップグレードしていた。夫がプレミアム会員であることから、二人合計で75キロまで載せてもいいとのことである。
スーツケースその他、大小合計8個にもなり、「これは75キロ超えたな」と思いつつも、「まあ、インドだもの。適当に夫が交渉してくれるだろう」と、妻は大きく構えていた。
海外旅行の際は、超過料金をとられることもあったので、出発前に体重計で重量チェックを怠らない神経質なわたしだが、インド国内となると、急に別人格な余裕である。インドだもの。
さて、チェックインカウンターですべての荷物の重量をチェックしてもらったところ……ちょうど100キロであった。激しい。激しすぎる。
しかし予想通り、夫のスウィートなスマイル&穏やかな話術による交渉の結果、ノープロブレムであった。インドだもの。わたしもずいぶんと、ダブルスタンダードな人間になってしまったものだ。
スナックとはいえ、結構しっかりとした食事である。
夫はチキンのサンドイッチを、わたしはヴェジタリアンのインド料理を選んだ。
ジェット・エアウェイズの機内食は、なかなかにおいしいので完食である。
ムンバイを離れるにあたってのセンチメンタルな心情は、別人格ブログに記しているので、読んでいただければと思う。
さて、昨夜は半年に一度開かれる日本人会総会であった。この間、KALA KIKETANで一目惚れして購入したサリーを着ていった。
一目惚れしただけあって、自分で言うのもなんだが、似合っている気がする。
半年に一度のこの会合。常に出会いと別れが交錯している。4年の間に、何度、「はじめまして」と「お元気で」を繰り返したことだろう。
袖振り合うも多生の縁。
赴きたい時に、赴きたい場所へ、赴こう。
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