今日は、バンガロール郊外のホワイトフィールドに住むファミリーフレンド、マンシング家の夕食に招かれました。義姉夫妻と、デリーから訪れている義父、そしてわたしたちの5人で赴くことにしました。
洋装が主流となりつつある、昨今のインドにおけるソーシャルシーン。サリーを着用する機会が減りつつあるので、「浮かない機会」を狙ってサリーを着ます。
今日は、お気に入りの絞りのサリーを選びました。先月、日本人会のパーティの際に着たパルシー・ワークの刺繍のサリーと、色合いが若干似ていますが、質感はまったく異なります。
こちらは軽くて身体にフィットするため、刺繍のサリーよりも気軽に着用できます。インドにおける「絞り」は、バンダーニ (Bandhani)と呼ばれ、主に北部インドのラジャスターン州やグジャラート州で作られているとのこと。
このサリーは、ムンバイのワールドトレードセンターで開催されたテキスタイルフェアで見つけました。
そもそもインドでは白地や黒地のサリーはあまり歓迎されませんでした。ケララ州は白地に金糸で刺繍を施したサリーが伝統的ですが、一般には白は「喪服」であり、黒もまた、おめでたい色ではありません。
しかし最近では、白地や黒地に、巧みに艶やかさを添えたサリーが見られるようになり、わたしも好んで着用しています。派手な色の組み合わせよりも「選びやすい」「着やすい」というのが正直なところ。
自分に似合う色を、「色の海」の中から見つけ出すのは、簡単なことではありません。
さて、マンシング家では、夫妻と息子の3人が出迎えてくれました。夫のラナは、コーヒー&ティーのソムリエであり、カクテルを作るのがとても上手。今日は「モヒト」を作ってくれました。
かつてフライトアテンダントだった妻のディーピカは、小原流の生け花の師匠。バンガロールでも時折、友人らと生け花のエキシビションを開いています。上の料理は彼女の手料理です。
以前、わが母と訪れたときには、南インドの料理でもてなしてくれましたが、今日はマトンのチョップにグリーンサラダ、トウモロコシのサラダ、エビのソテー、各種野菜のグラタン……と、コンチネンタルなメニューです。
メレンゲとダークチョコレート、そして生クリームのオリジナルなスイーツもまた格別。食後には、ラナがいつものように、ローストしたばかりだというコーヒー豆で、おいしいコーヒーを煎れてくれ、会話も食事も実に愉しいひとときでした。