インドの北部、たとえば首都デリーなどは、冬になると非常に寒くなりますが、ムンバイやバンガロールなどは年間を通して暑く、つまり「サンダル」は生活に不可欠な履き物です。
インドでは「チャッパル」と呼ばれるサンダル。さまざまなタイプがありますが、上の写真のチャッパルは、伝統的なデザインを若干、モダンにアレンジしたもの。一昨日、南ムンバイのホテル、タージマハル・パレスにあるJOY SHOESで購入しました。
コラプリKolhapuriと呼ばれるこのサンダル。ここムンバイを擁するマハラシュトラ州の、コラプールという町とその界隈で作られている伝統的な手作りの革製品です。
ご覧の通り、JOY SHOESで売られているコラプリは、ヒールがついているなど現代風にアレンジされていますが、そもそもは平底が伝統的なデザイン。釘などを一切使わず、皮革と糸だけで作られている素朴さが魅力です。
伝統的なデザインのコラプリは、こちらのサイトに写真がありますので、ご興味のある方はどうぞ。
実は最近、足の裏が乾燥しやすく、荒れが気になる箇所があったため、昨年末、アーユルヴェーダ道場へ滞在した際、ドクターに相談しました。
そのときは、世界的に流行している某メーカーの軽くて歩きやすいサンダルを履いていたのですが、「そのようなサンダルは、ケミカルを含有している可能性がある。皮革製のほうが肌によい」と言われたのです。
そのとき、「革のサンダルならコラプリだ」と思い、できればある程度ヒールのある歩きやすいものをと、この店のものを買い求めることにしたのでした。
失礼ながら、履いた雰囲気を見ていただくために足もとの写真を。部屋履き用を買うつもりが、履いてみるとなかなかにかわいらしく、白とシルヴァーを買いました。本当はゴールドが欲しかったのですが、品切れでした。
現在「爪の健康のため」、エナメルを塗っていませんが、赤やピンクなど、鮮やかな色合いのネイルが似合いそうです。
ところで、JOY SHOESは創業65年をこえる、ムンバイ富裕層の御用達靴店。男性用は一部、イタリア製の靴もおいてありますが、ほとんどがこの店オリジナルの革製手作り靴。とはいえ、先進国よりの手作り革靴に比べれば、非常にリーズナブルな値段です。
女性用のサンダルも豊富。シンプルで履きやすいものもあれば、スワロフスキーのクリスタルが散りばめられた、きらきらと美しいものもあります。
これも以前ここで購入したもの。すでに履き込んでおり、少々見苦しい写真ですが、ともあれ肌触りがよく、履き心地がよいのが魅力です。
こちらは、つい先日購入した夫のサンダル。やはり男性用も軽くて履きやすいようで、彼も非常に気に入っています。黒、ベージュ、ブラウンと、色も数種類ありました。
ちなみにJOYS SHOESは、インドで最も有名な画家の一人であるM.F.フセインがしばしば訪れたことでも知られています。入り口には、よく裸足で歩いているらしい彼の足型があり、店の袋にも、彼の描いた馬があしらわれています。
靴だけでなく、ジュエリーケースやちょっとしたバッグなども売られています。上の赤いバッグもここで購入しました。
ムンバイの、わがお気に入りの店のご紹介でした。