本日7月22日から25日までの4日間に亘り、BANGALORE FASHION WEEKが開催されています。今回で3度目だというこのファッションショー。半年おきのイヴェントです。
海外では「春夏」「秋冬」と、季節を意識したコレクションが開かれます。
しかしインドでは、同じ国内でも季節の流れにばらつきがあり、バンガロールのように年中涼しいか暖かいか暑いかの高原都市では、服装の季節感は緩やかです。
そんな次第で、冬は祝祭が多いことから、「フェスティヴァ・シーズン」に向けてのショーというコンセプトだそうです。
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出席するのは今回が初めて。あらかじめ、プレスパスを入手し、いつでも足を運べるよう準備をしておきました。しかしながら4日間のスケジュールが決まったのは前日。
午後2時半からだったはずのグランドオープニングが、いつのまにか4時からに変更されています。
会場は市街から1時間以上かかるエレクトロニック・シティのホテル。早めに行っても仕方ないだろうと思っていましたが、それでも開始の4時丁度に到着。日本人ですから。
案の定、会場は設営の最中で、ショーが始まったのは4時40分からでした。さすが、インドです。
オープニングは、首都デリーのデザイナー、JATTINN KOCHHAR。1972年生まれ。19歳でこの世界に入ったとか。
今回、このショーを彩るデザイナーは約25名。しかしながら、欧州でも人気のある著名デザイナーたちの名前はあいにく見られません。
ファッションショーの人の集まり方といい、運営の具合といい、写真では伝わらない部分があまりにもいい加減。
これはインドというより、「スローで田舎っぽい」と呼ばれるバンガロールだからこうなのだ、と思わざるを得ません。
ともあれ、今日、目にした4人のデザイナーのショーの写真を、今日から数回にわけて掲載したいと思います。
写真が中心となりますが、インドの現在のファッションの「一端」を垣間みていただければと思います。
彼がJATTINN KOCHHARです。右の女性は、ボリウッド女優らしいですが、誰だかわかりません。著名な女優はわたしも知っていますので、彼女がさほど有名ではないことは確かです。
ところで、わたしは実際に出席したことはありませんが、首都のデリーで開催されるファションショーの方が、格段に洗練されていると思います。多分。
著名なデザイナーの名前も多く見られ、クオリティも高いに違いないショー。一度は観に行きたいと思われます。
■LAKME FASHION WEEK
■WILLS LIFESTYLE FASHION WEEK
オープニングが終わった途端、客席もメディアも激減。ご覧の通り、寂しいホール内です。これじゃあもう、学園祭、いや、学芸会以下です!
インドらしさのない、このようなファッションは、個人的に特に興味がないので、写真を撮影する情熱もなく……。
ちなみに、このMANDIというブランド。男性デザイナー、CHECONDRA SHARANとSATISH SINGHの二人によるブランドです。
最初は若者向けのカジュアルなコレクションが披露されましたが、あとから「イエロー、ブラウン&グリーン」というカラーコレクションも披露されました。
そちらの方がエレガントで、個人的にはすてきだと感じました。
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ショーとショーの間の、長い長い待ち時間。コーヒーでも飲みに行きたいけれど、いつ始まるかわかりません。業を煮やして、受付の女性に尋ねます。
「次のショーは何時から?」
「5時です」
「今、すでに5時半なんですけど……」
時間がねじれて存在している、不思議世界。さすがインドです。本でも持ってくればよかったと思いつつ、根気よく待ちます。
さて、待った甲斐があり、超インド的、サリーのショーが始まりました。これはうれしい! もっとゆっくり歩いて欲しい、よく見せて欲しいと思います。
若い世代のサリー離れは急速に進んでいますが、しかしパーティなど「ハレの日」には、着用されています。
最近では、「ブラウス」をアレンジすることで、「若々しく」「新しく」「セクシーに」見せるサリーも増えて来ているようです。
サリーだけでなく、身に付けているジュエリーもまた、興味深いもの。願わくば「2周」くらいしてほしいと思います。
サリーのブラウスが「ミニマム」で、露出度の高いものもあれば、長袖で、しかし重すぎない印象にまとめられた、エレガントなものも見られます。
インドとはいえ、年中暑いわけでなく、特に北インドは冷え込みます。お洒落に袖をアレンジしたブラウスというのも、なかなかに魅力的です。
もっとも、これらの長袖は、「防寒」が目的ではなく、あくまでもデザインの愉しみだとは思うのですが。
たとえ長袖でも、これほど大胆に背中が開いていたのでは、寒そうですものね。
サリーは少しふくよかな人の方が似合う……。などと思い込んでいましたが、スーパースリムな彼女たちの着こなしを見ていたら、やはりスリムな方が美しい……。と思わされました。
もちろん彼女たちは身長が高いので、布が翻るさまが一層、優雅に見えるのかもしれません。
個人的に「着てみたい」と思ったのがこのサリー。しかしこの激しいジュエリーは……。無理。
彼女がデザイナーのMONIKA MATHURIA。続きはまた、後ほど更新します。