毎月第四月曜日に掲載の、西日本新聞の『激変するインド』。2007年にこのコラムを書き始めて以来、高度経済成長の最中で変化し続けるインドの日常から、多彩な切り口でレポートしています。
今月はインドの手工芸品について書こうと思っています。従っては、今月のコラムに添える写真を撮影するべく、今日はクラフトフェアへ赴きました。
いつもいつもクラフトフェアが行われているわけではないのですが、しかし市内のどこかで、大小の物産展のようなものが時折開催されています。
今日は新聞の広告で見つけた北東インドのクラフトフェアを訪れるべく、市街南部のコラマンガラへ足を運びました。インドの伝統工芸を支援すべく、インド政府が支援しているイヴェントです。
ウエストベンガル州、アッサム州、マニプール州などから集まった職人やその家族、親戚たちが、直接、行商に来ています。
このフェアは、籐製品が豊富に揃っていました。家具などの大きなものから、バッグなどの小物類までさまざまです。
「昭和のおじさん」なムードを漂わせた彼は、マニプール州からの行商人。先日はANTSで巨大な「買い物かご」を買いましたが、今日は「かごバッグ」にするべくやや小さめのものを買いました。
決して繊細な作りとはいえませんが、素朴な風合いで持った感じも悪くありません。自分で適当にアレンジして使えそうです。1個400ルピー、800円でした。
部屋履きによさそうなサンダルもあります。買いませんでしたが、履き心地はよかったです。
もちろん、布製品もあります。以前、SAFINA PLAZAというローカルなショッピングモールで行われていたクラフトフェアで見かけたものと同じです。
聞けば、アッサムから来たとのことで、バンガロールほか、インド都市部を転々と行商しているのだとか。
シルク製のサルワールカミーズ用布地。もちろん手織りです。テイラーに持っていけば、自分の好きなように仕立ててもらえます。前回断念した赤い花柄に、やはり引かれます。
赤もいいけれど、黒もいい。どちらがいいか迷っていたら、店を手伝う少年が「黒のほうが似合います」とアドヴァイスしてくれたので、黒を選びました。
大きめのデュパタ(ストール)がついていて、これだけでも独立して使えそうです。トップ、ボトム、ストールの3点セットで1,500ルピー。約3,000円。
こちらはカシミール地方の刺繍入り布。サルワールカミーズ用の布ですが、わたしは以前、この布でロング丈のドレス(ワンピース)なども作りました。
もちろんサリー用の布もあります。しかしこの柄は少々地味。あまりそそられません。
銀や天然石のアクセサリーもふんだんに。安っぽいといえば安っぽいですが、実際とても安いので、こんなものだと思います。
ジャラジャラとカラフルな天然石のネックレスが並んでいます。インドでは露店などでもよく見かける光景です。
こちらは木彫り製品。防虫効果のあるニームの木でできています。我が家にもいくつか、飾られています。
毎回、似たような商品が並んでいるな……と思いつつも、掘り出し物が見つかることがあるので、ついつい足を運んでしまうクラフトフェア。地方から訪れる職人たちとの会話も興味深いイヴェントなのです。