前回に引き続き、今回も『インドのテキスタイル&サリーの着付け講座』を行うことにした。
『スパイスとインド料理講座』と並んで、現在、リクエストの多い講座だったこともあり開催を決めたのだが、他の講座と違うのは、人数が多すぎると収拾がつかなくなること。
これまで、一番多い時には40名近くが集まったが、サリーは前回の20名が限度。今回、案内を送ったところ、いい塩梅でちょうど20名から参加希望の連絡があったのだった。
空は青く澄み渡り、涼風も心地よく、緑は鮮やかで、非常に心地のよい天気だ。我は、「ワクワク動物柄」の、バラナシ・シルクのサリーを着用で、おもてなし。
先月の『日印グローバル・パートナーシップ・サミット』の折、観光庁長官の溝畑氏より「仏陀のようですね」と言われた、あのサリーだ。
いつものように、前夜のうちに、菓子類を数種類、作って準備をしておく。これもまた、自分の楽しみのひとつ。夫にとっても、あれこれと味見ができて、楽しみのひとつ。
開場のあと、1時間ほどお茶とお菓子、そして会話を楽しんでいただいた後、講座の開始。実際にサリーを見ていただきながらの説明だ。
みなさん、それはもう、たいへんな関心の寄せよう。
日本へ帰国した時もそうだったが、目の前でど〜んと5メートルの布を広げられる、というシチュエーションそのものに、かなり力がある。
人々を、「おお〜っ!」と驚かせるパワーがある。
そこにきて、精緻な刺繍や織りや絞りが広がっているとなるともう、眺めて、触れて、撮らずにはいられないらしい。
インド各地の、それぞれに個性ある布を間近に触れていただいた後は、気に入ったサリーを選んでの試着タイム。
わたしはといえば、前回、みなさんの着付けを手伝ってぼろぼろになってしまった教訓を生かし、講座が終わった直後に服を着替える。
皆さんが熱心にサリーを選ぶ様子に、半ば茫然としつつも(写真右上)、ここからは体力勝負だ。
着付けをし、記念撮影をし、それはもう、前回に勝るとも劣らぬ熱気。20名が40名に膨れ上がったくらいの濃密さだ。
二人一組になって、交替で1着ずつを着ていただく、というコンセプトだったのだが、気がつけば、一人で、3着、4着と試している人たちもいて、実に盛況なムード満点だ。
自称『日印サリー大使』の我としては、こうして多くの方々に、インドのテキスタイルの魅力を体験してもらえることは、たいそう有意義なミッション遂行である。
ところで肝心のチャリティ活動であるが、本日は合計6800ルピーが集められた。前回、前々回の寄付金とまとめて、近々、慈善団体を訪問する予定だ。
行き先については、近々決定し、参加者を募って出かけたいと思っている。