◎A HUNDRED HANDSの10周年記念バザール。今週の日曜日まで開催されているが、ミューズ・クリエイションのワークショップは本日まで。
◎昨日とは別のメンバーも参加しての、来訪者との交流。小人数ながらも、ゆっくりと書道や折り紙を体験し、みなそれぞれに満足そう。
◎英国から1年間帯同赴任しているという女性。友達はみな韓国語を勉強しているので、自分は日本語を学ぶことにしたところ、日本の映画にハマり、週に1本は見ているという女子大生……。互いの自己紹介をしながらのひとときもまた、愉し。
◎カシミールのパシュミナや手刺繍の店舗では、現在カシミール地方が置かれている深刻な社会情勢についてを尋ねる。ここで軽々しく綴れる内容ではない、情報が遮断され、深刻な封鎖状態が続いている現在。2012年。デヴィカに誘われて、カシミール地方の手工芸を巡る旅をした。数ある旅のなかでも、忘れえぬ、貴重な経験。麗しきカシミールの光景を、果たしていつか目にすることはできるのだろうか。
https://museindia.typepad.jp/…/%E6%97%85%E3%82%AB%E3%82%B7…/
◎ポーク・ピクルスを販売しているのは、カルナータカ州のコーヒーの産地、クールグ出身の女性。彼の地へも2度ほど訪れたが、リゾートの朝食ブッフェにさえ、ポークの煮込みが出る土地柄だ。昨日、このポークピクルスを購入した。クラッカーに添えて食べてみたところ、濃厚な旨みでおつまみにもぴったり。クールグは、かつてアレキサンダー大王が遠征した際の「最南端」とも言われ、その末裔が残っていると言われる。南インドながらも、色白で目鼻立ちが欧州人めいた人も見られるのだ。さらには、ポークのコラーゲンのおかげか、女性たちの肌がとてもきれいだ。販売している彼女にしても然り。
◎バナラシ・シルクの、上品な光沢の織物は、いつ見ても目を奪われる。心を引かれる。触りに行ってしまう。
◎ステンドグラスのモザイクになって息を吹き込まれた鳥たちは、どれも愛らしく優しげで。
◎お隣アンドラ・プラデーシュ州のイカット(かすり)の店では、いつものように、ダブルイカット(経緯絣/たてよこかすり)の質感を確かめずにはいられない。店頭に立つ女性たちの服装が、商品と調和していて美しい。
◎ミューズ・チャリティバザールの常連でもあるヴィドシニのマドゥヴァニ絵画を購入したメンバー。気にいった絵を購入してうれしそう。インドのパペットや伝統絵画には、ピカソのキュビズムを彷彿とさせる技法が見られる。10年ほど前、南インドのタンジョール絵画の先生と話していた時に、そのことを伝えたら「ピカソは、友人に、インドのパペットを贈られたとい逸話があります」と聞いた。真偽のほどはわからぬが、このような絵画を見るにつけ、ピカソの『泣く女』や『鏡の前の少女』を思い出さずにはいられない。
◎思いがけず、じっくりと会場に入り浸った2日間。ひとつひとつの店を取材して一冊の本にできたら楽しそうだと夢想する。
◎さてさて、明日はミューズ・クリエイションの活動日。そして日曜日は、日本領事館主催のジャパン・フードフェスティヴァル@シャングリラ・ホテルだ。ミューズ・クワイア&ダンサーズは、歌って踊る。毎度わたしも、歌って踊る。明日はほどほどに練習をして、当日に備えよう。