今回のデリー訪問の目的である日印フォーラムが、今日と明日、2日間に亘って開催されている。初日の今日は、インドのジャイシャンカル外務大臣と日本の林芳正外務大臣の開会セッションから始まった。
会場には、日印の政治、外交、ビジネス、シンクタンクなど、各方面の優れたエグゼクティヴ各位が集っている。そんなクローズドな場所に、なぜわたし如きが紛れているのかといえば、夫Arvindが主催者側の関係者であるが故だ。
この日印フォーラムは、Arvindが所属する米国のグローバル組織「アスペン・インスティテュート」のインドにおける関連組織「アナンタ・センター」が、インド政府外務省との共催で開催している。開会セッションのモデレータを務めているのは、アナンタ・センターのCEOであるIndrani女史。
「アナンタ・センター」のサイトによると、フォーラムの目的は、「日印の協力を強化すべく、意見を交換し、相互信頼を築き、将来の協力のための共同アジェンダを策定すること」とある。
このフォーラムでは、2日間で計7つのセッションが開催される。Arvindは明日開催される7つめのセッションでモデレータとして登壇する。超久しぶりのスーツ姿がお似合いだ。米国在住時を思い出す。
ところで夫と共に写っている女性、右は先日、お会いした “HIGHWAY TO SWADES” の著者であるBhairavi。彼女とArvindは、アスペンの同期なのだ。そして中央の女性は、アナンタ・センターの創設に尽力された元CEOのKiran。優秀な女性たちの姿に、強い刺激を受ける。
政治色の強いイヴェントということもあり、参加者各位と言葉を交わせば、ワシントンD.C.在住者や在住経験のある人が少なくない。わたしたちと同じ時期、ご近所(ナショナル・カセドラル界隈)に住んでいた方もいて、久しぶりに当時を思い出す。
さて、ジャイシャンカル外務大臣が登壇されるということで、予習をしておこうと、読みかけだった『インド外交の流儀 〜先行き不透明な世界に向けた戦略〜』をデリーに持参していた。ジャイシャンカル外務大臣著の『THE INDIA WAY, Strategies for an Uncertain World』の日本語訳本だ。これは訳者の笠井亮平氏より、直々にいただいた。写真は、笠井氏が昨年末、バンガロールに来訪された際のもの。拙宅(新居)の「月光ライブラリ」での1枚だ。
いやはや。日本語で書いてあるにも関わらず、わたしにとっては読み進めるに時間のかかる難しい内容。専門性の高い書物の翻訳には、語学力はもちろんのこと、日本語の文章力に加え、絶大なる知識、さらには集中力や根気が必要なのだということに改めて思いを馳せる。
一部、走り読みをしたものの、予習をしたおかげで、わたしの未熟な英語力でも、セッションの理解を深めることができた。
諸々、書きたいことが募るのだが、今はもう脳みそがいっぱいいっぱい。ただ座って話を聞いていただけなのに、疲労困憊。明日も早いので、そろそろ寝ようと思う。
そうそう。今日もまた、「京友禅サリー」を着用して参加した。やはりサリーを着ていると、声をかけられる確率が高い。この件についても綴っておきたいことが多々あるが、眠い。おやすみなさい。
🇺🇸Aspen Institute
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