先日、動画を作ってシェアしたが、改めて別の写真も含め、ここに載せておく。特に、わたしが着用したサリーのブランド、The NOMI - Weavers Nestのブランド紹介には、目を通していただけたらと思う。
北東インドのアッサム州に暮らし、北東インドのテキスタイルをはじめとする伝統工芸品をライフワークにしたいと願っていたNOMI。彼女の他界後、兄弟のSusantが、自分の仕事を辞めて、彼女の遺志を引き継いだのだという。……帰宅後、この写真の文章を読み、胸を打たれた。
わたしはこの日、アッサムの伝統工芸の一つであるガラスのビーズで作られたネックレスを買った。普段、こういうアクセサリーは身につけないが、ジャイプル旅を経てTribe(民族)のエスニック・ファッションに対する関心も高まった。柄に柄、色に色を重ねたファッションも楽しみたい。
思えば、ムンバイ在住のデザイナー、Joy Bimal Royも、他界した妹のサリーが契機となり、アップサイクルのサリー・ブランドを立ち上げた。家族愛が、滲み出る。ちなみに彼の父はベンガル映画監督として国際的に著名なBimal Roy。母はインドにおける女性写真家の先駆けでもあるManobina Royだ。
今回の、我が着物の展示会にしても然り。祖母や母と関わりながら受け継がれた「伝統的な衣」は、単なる「衣類」という範疇を超えて、自分の出自に思いを馳せる契機ともなった。遙かなる歴史を映すテキスタイル。
深淵。
🥻過去の布。現在の布。パズルのように組み合わせて創る、唯一無二の芸術。(2022)
https://museindia.typepad.jp/fashion/2022/11/joy.html