3カ月前、ネットで検索していて見つけた天然木家具のカーペーンターのアニールが経営するPermanent Objects。インスタグラムでのやりとりで、翌日には工房を訪問し、テーブルに机、合計5つを発注した。
その後、パーツ選びなどはZOOMのミーティングで詰めて行き、今日は最終確認のため、再度、工房を訪れた。同じバンガロール市内でも、我が家は北東、工房は南西。距離的には20数キロ程度なのだが、途中、混雑するエリアを通過することもあり、1時間以上かけての訪問だ。
細長く、少し背の高いテーブルは、リヴィングルームに面したメザニンフロアに設けるライブラリー用。本を広げたり、お茶を飲んだり……と、楽しめるように。
双子のコーヒーテーブルはリヴングルーム用。脚の部分は、ジョージ・ナカシマ(George Nakashima)という、建築家であり家具職人だった日系米国人の作品に着想を得た。ZOOMミーティングをしているとき、アニールが「脚の部分はジョージ・ナカシマの作品のようにしませんか」と持ちかけてくれて初めて、彼の存在を知った。
これまで幾度となく記してきたが、新居はフランク・ロイド・ライトの意匠を意識している。調べたところ、フランク・ロイド・ライトが帝国ホテルを建設する際に同行していた弟子のアントニン・レーモンドは、そのまま日本にとどまり活動していたらしい。そのレーモンドの事務所で、ジョージ・ナカシマは建築の仕事を学んだのだという。
香川県の高松市には、「ジョージ・ナカシマ記念館&桜製作所」があるらしい。極めて興味深い。
➡︎ https://www.onestory-media.jp/post/?id=3490
彼の手掛けた内装や家具の写真を見ていると、フランク・ロイド・ライトの写真集を眺めているときと同じように、引き込まれる。
ソファーに腰かけて、テーブルを使うつもりだったが、これは床に座ってテーブルに触れ合うのが気持ちいい。パンデミックが落ち着いて、輸送が通常に戻ったら日本から畳ほか、調度品なども取り寄せるつもりでいる。このテーブルの下には、厚手のカーペットを敷くつもりだったが、畳にも似合いそうな風合いだ。
そしてわたしと夫の机。最初、大きい方のデスクを自分用に決めていたのだが、やや小さめの夫のデスクの方が、今になっては魅力的。年輪の柄もダイナミックですてきなのだ。穴の部分はコード用として敢えて開けたままにしてもらっている。
磨き、ニスなどを塗り、艶を出して……仕上がりを見るのが、とても楽しみだ。
木目の風合いを捉えた動画、撮りました。IMG_2641 2をダウンロード
先ほど、自宅に戻って夫に写真を見せた。覚えていなかったら、自分の机にしようかとも思ったが(こんなやつ)、夫は珍しく記憶しており「この穴があるほうの机、かっこいい。僕のだからね」と牽制された。ちっ。
来月に入ったら、新居へ少しずつ、家具を運び入れる。年内には完成しそうだが、しばらくは「別荘」扱いで行き来しつつ、家を育てていこうと思っている。
さっき、前回訪問した7月24日の記録を見て目を見張る。今日の自分と同じ服。同じ寿司柄マスク&鼈甲風マスクチェーン。意図せずして、わたしにとってこれが、家具工房へ向かう時のファッションだったか。てか、なぜ寿司マスク🍣
➡︎ https://www.instagram.com/p/CRszY8atmbU/
🌳PERMANENT OBJECTS
➡︎ https://permanentobjects.com/
上記の記事をFacebookに投稿していたら、友人のデヴィカがコメントを寄せてくれた。インドにも、ジョージ・ナカシマとゆかりがあったのだ。
Nakashima was instrumental in designing a lot of the furniture for the design school I studied in NID*. All of us who studied there have had the good fortune to sit on his chairs while working or watching films in the auditorium. I love his simplicity in design. But the most emotive and effective experience of Nakashima’s style can be had at the ashram in Pondicherry. It’s got very strict rules though so you need to be thoroughly prepared to take up a short residence there. It’s meditative.
*NID/ National Institute of Design
➡︎ https://www.nid.edu/home
One of my favourite teachers from NID passed away last morning. He was instrumental in bringing Design to India and every qualified furniture designer in the country today has studied under him. In fact, till the 90s every industrial design (product, furniture, ceramics) student has had him as their guide and faculty at some point or the other. The most generous, humble and loving teacher on campus. A true father figure to so many of us there. I thought since you like architecture and furniture, I’d share this student’s tribute to him. He worked with George Nakashima.
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