COVID-19に翻弄される日々が始まって2年余り。地球上のさまざまな歯車が、外れたり、転げ落ちたり。
未曾有の出来事に、翻弄されてきた人間。そんな中で「LIFE」に対する考え方、価値観が、大きく変容した人も少なくないだろう。わたしもまた、その一人だ。そんな精神の過渡期において、新たなLIFEの拠点を得たことは、意義深いことだと、改めて思う。
さて。遂には昨日、新居が正式に譲渡された。とはいえ、ここはインド。完成が宣言されたからといって、「完璧な状態」というわけではない。現居もそうであるが、インドにおいて、家は「住みながら育てる」というコンセプトを、頭に叩き込むことが必要だ。
駐在員に新居を勧めない理由はそこにある。新居とは、数々の不具合の可能性を秘めている。破壊された箇所を修繕しながら、自分なりの世界を創り上げていく。
まさに、Nataraja(踊るシヴァ神)の世界だ。破壊と再生(創造)を繰り返しながら、LIFEを営む……。
などと、高尚なことを書いてはみたものの、不具合に対する自分自身の耐性を強化するための理屈のひとつ。ともあれ、来週の帰国を目前にして、ひとつの節目に立ち会えたのはよかった。
日本から戻り、落ち着いたら、「人々が集う家」にすべく、少しずつ調えていく予定だ。
新居創造に関しては、「深海ライブラリ」のブログにて、過去の記録を「HOME」というカテゴリーでまとめている。家具や調度品の調達先など、各方面から尋ねられるので、それらも今後、整理しようと思っている。
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